子どもの頃、勉強が面倒くさくて宿題を先延ばししていると
「ほら、勉強しなさいよ。」とはっぱをかけられたものだ。
大概どこの家でも一度はあるだろうセリフ
「勉強しないといい仕事に就けないよ。」とか
「ちゃんと一人で食べていかれないよ」。
子どもの頃、年寄を見ていて
「いいなー、私も早く年取りたい」とぼやいたら
「俺たちだって若い時は働いたからこうやって生活できるんだ」と言い返された。
何も言い返せなくなった。
それにしても大学までずっと勉強をし続けて、
その後は就職して死ぬまでずっと働き続けるなんて・・・
何と大変な一生か!!
…と、小学生の頃は思ったものです。
年齢ごとの課題をクリアして
大学に入ったころから
「学校」「大人」から縛られる生活が終焉を迎え、
同時に勉強のわずらわしさも消えていった。
言われてやるのが一番つらい時期=思春期
社会に出ることは大変なことなのに、
何がなんでも全員同じの強制が無いだけで
初任給と共に自由を手にした気分だった。
自分で判断し、多くの人に支えられて
人と接して必要なことを覚えて動き回り、
組織の一員として過ごす。
たいへんだなんて思う暇もなかった。
日々を積み重ねるだけで、
年齢も積み重なり、
人生イベントも通過。
あっという間にこの歳。
最近は娘の
「あーーーあ、大人になりたくないな。面倒だな」という。
ぼやきをききながら
「大丈夫、みんな知らず知らずのうちに何とかなっていくの。」
なんて語る側になるとは。
若い時の私には想像も出来なかった。
若い頃の色々な悩みはあっという間に消えていく。
何を悩んでいたかじっくり振り返らないと思い出すことも無いほどに。
これが、大人になったってことなのかな?