この間、娘は一日中カウンセリングでした。
１年前、行きしぶりから不登校になった時、
「わたし、先生たちも信用できないから、行きたくないんだ。
学校であったことは、学校の人に絶対話さない！」
と、かたくなだった。
最初はＳＣさんにも行きたがらず、
私は娘の話を聞きながら、あらゆる機関に相談しまくった。
県や市のカウンセラーさんに娘をお願いし
いまでは毎週のカウンセリングを楽しみにしている。
SCさんとも話すようになった。
そんな娘に毎日言ってきた言葉。
「身だしなみ、ちゃんとしなさいね。」
カウンセラーさんにちょっとおねがいしておいた身だしなみのこと。
そしたら毎週「今日のコーディネイトは？」って質問されるように。
娘もそれが気になったようで私に話してきた。
「うんうん、カウンセラーさんも気になったのかもね」
「え？」
「だってさ、身なり一つでその人がどんな生活しているかわかるもん。
よーーーく観察されていると思うわよ。」って言ってみた。
そしたら娘驚いて
「見ただけでわかるの？」という。
「わかるさ～。てきぱきしている人はカチッとした格好するし。
家でごろごろしている人は髪もぼさぼさ、服もダラリ」
すると、カウンセリングの前の日に毎週髪を洗って念入りにドライヤーをかけるように。
洋服も、「お出かけ用ね」と言っていた特別なものを選んで着るように。
会う人みんなから
「あれ！？ 髪型変わったね。素敵だね」と褒められ、
おしゃれに気を遣うように
直近のカウンセリングの日。
出かける直前、校内演奏会ご案内の電話が学校からきた。
カウンセリングの待ち時間に私だけ参席することにして、
娘に演奏会のことを伝えた。
「いいな、私も聴きたかったな」と。
おや？
と思った。
そこで、カウンセラーさんと担任の先生に演奏会の件をお願いしてみた。
先生方は
「是非聴いてみましょうよ」と勧めてくれた。
演奏会も終盤に差し掛かった時、
カウンセリングを終えた娘はSCさんと一緒に会場に入ってきた。
ドタキャンするかと思っていたのに、
笑顔であっさり入ってきた。
クラスメイトが見つけて騒ぎ出した。
手を振るでもなく、いじめっ子中心に騒ぎだしてざわついている。
嫌な雰囲気。
クラスメイトの反応を見て私は
（学校行かなくていいね、引っ越して良かったね）って思った。
娘はどうかと目を向けると
娘はその様子をしっかり見つめながら
楽曲を４曲聴いて閉会直前に退場した。
「みんなに会いたくないからね」って。
ああ、頑張ったなぁ
娘、頑張ったなぁ
って、心の中で泣いた。
下校して、お互いのご褒美にリクエストに応えてラーメンを食べに行った。
娘にほんのちょっと勇気と変化が見られた。