Kさんから珍しく日常報告LINEがきた。内容は、24日のクリスマスイブは◎◎をする、というもの。
ははーん、ピンときたよ。クリスマスを断ったことで私が余計な心配をするのではないかと気にしているな。
そう思っていたら、クリスマスの前に会おうと提案があった。
私たち、年末も会う約束してるじゃん?と聞いてみるも、やはり会おうと言う。。
次の記事に書くつもりだが、私はクリスマスにスペシャルな予定が入っているため、できる限り外出を控えていた。
いくら相手がKさんといえども悩む。インターネットで流行病の潜伏期間を調べたりすること10分。
行くことにした!
しかし、デートの前夜に事件は起きる。
気心の知れた仲間との忘年会で、私は嫌と言うほどニンニクを食べてしまったのである。
自分が臭くて臭くて、その日の夜は眠れなかった。就寝前の緑茶とりんごに全てを賭けたが、朝になってもニオイは全く薄まらない。私の身体全体から立ち上るニンニク臭。今日がデートなんて、絶望的…。
Kさんがニンニク恐怖症だと申し訳ないので、前もって知らせることにした。何なら、今日は会わなくとも良い。
Kさんからの反応は…
ノープロブレム!のスタンプ1つだった
仕事やら会議やらで、私のニンニクどころではないのだろう。だが、このニンニク臭は私の人生において最大規模。ノープロブレムなんて言葉で、軽く扱われては困る。
部屋をピンポンせずにノックするとKさんがドアを開けてくれた。今日も画面越しに大きな声で英語で話している。相手の言葉を遮って自分の主張を通すKさんは、私と話すときとはまるで別人だ。
邪魔をしないように泡風呂で一人で遊んでいると、会議を終えたKさんが迎えに来た。
キスはしないと言ったのに、臭わないと言われ続けて、根負けした。もはやニンニク臭のみならず、ニンニク味まで共有することになるのではと気が気でならない。
クリスマスプレゼントは本だった。
チェックアウト前にゴロゴロしていると、10年後もこうして話したい、とKさんが言った。
ラーメンでも食べながら、さ。
おじいさんとおばあさんになっても会ってくれる?
僕たちは会うと思うよ。昔は悪いことをしたね、なんて話したりして。
この会話は私たちのお気に入り。
ん?でも…
いつもはゴハンを食べながらって言うのに、今日はなんでラーメン?
やっぱり私、
ニンニク臭かったんでしょ!?