完全に固定化している。


いつもと同じ駅に11時、今日は14時までの予定。


3時間しかないのに、最初の1時間を会話に使ってしまい、慌ててシャワーに入るのも、もはやルーティン。




最初の頃のHは、立ってしたり激しかったり、Kさんの欲望と技のお披露目会だったのに、最近は目を合わせてキスをしたり、頬をくっつけたりして、まるで穏やかな愛情の交換会。


でもこれって、男の人からしたら飽きない?

サイトで他の子を探す要因となるのではと一抹の不安。


と思ったら、本日は斜めにひっくり返されて、お尻の中心を触られる。

これは何、何!?教えて知恵袋!から導いた答えは、私が緩い可能性あり。

これは、サイトで他の子を〜…。




最後の1時間、ツーショット写真を撮って眺める私をKさんがゆっくりと諭す。




あまり証拠になるものを残さない方がいいよ。バレたときのリスクはれもんの方が大きいんだから。




Kさんもリスクは同じでしょ?




僕は男だからという理由で、切り抜けられるかもしれない。でも、れもんは普段は真面目な妻であり、母でしょ。この関係が知られたときに許されるか…




…でもやめられないもん〜!




そうだね、僕もやめられない笑




ふざけたフリをしながら、各自リスクを想定して、万一に備えた策を練っている。




やっぱりもう少し時間がいるね。次回はごはんに行こうね。




ホテルを出たところに帽子を被った謎の男性が一人。素早く彼のバッグにカメラがないか目を走らせるKさん。駅までの迂闊ルートを選択して、男性と私の間に立つ。


狭い路地で、急に私の手を引くKさん。後ろから、トラックが荷台の鉄板を揺らしながら通り過ぎて行く。








出会って2回目の夏を迎えようとしている。




願わくは、Kさんに守られるこの幸せな時間がもう少し続きますように。