信じられない快挙である。
テニスの四大大会であるグランドスラムの決勝戦の舞台に日本人が立つことなんて、一体誰が想像できたであろうか。
かつて、グランドスラムのコートには、木のラケットで強烈なショットを放っていたビヨルン・ボルグをはじめ、サウスポーで両手打ちのバックハンドが鮮やかであったジミー・コナーズ、悪童で名を馳せ、憎いほど強かったジョン・マッケンローがいた。
その後も、イワン・レンドル、ボリス・ベッカー、ピート・サンプラス、アンドレ・アガシなどの名プレーヤーが活躍した。
今では、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチが常連だが、そこに錦織圭が加わるなんて、本当に信じられないことだ。
いや、信じられないのは実は周りだけで、当の本人は、グランドスラムのファイナル出場を絶えず思い描いていたのかも知れない。マイケル・チャンは、あの小柄な体格で全仏オープンの頂点に立った。彼をコーチに迎えたのは、まさにそれを実現するためだったのではないだろうか。
錦織は、小学校の卒業文集に「夢は世界チャンピオン」と書いたそうだが、是非とも夢を叶えていただき、我々に元気を分けてもらえればと思う。
