かつて「不幸の手紙」というものが流行ったことがある。誰が発案したのかは知らないが、その手紙を受け取った人は、3日以内に同じ趣旨の手紙を3人に書かないと不幸になるというものであった。これは、ねずみ講的であり、気味の悪さを秘めていた。私は子供心にこの連鎖は良くないと思い、不幸の手紙を受け取っても手紙は書かなかった記憶がある。
今回の氷水かぶりは、ALSの救済ということで、「不幸の手紙」とは真逆の「幸福の手紙」的なものであり、多くの著名人も同調し、その輪が広がっている。
氷水かぶりがこれほど注目されるのは、今日のSNSをはじめとするネット社会やマスコミの影響ともいえる。私は、このような広がりが慈善事業などに活かされるのであれば良いと思うが、反面「不幸の手紙」的なものに悪用された場合を考えると、ちょっと怖い気がする。
一人では何もできないことを、人と人の繋がりで解決していくことができれば、それは素晴らしいことだと思う。それにより世界各地で起きている紛争も解決できればそれに越したことはない。ただ、そこに宗教色や政治色が出てくると、逆に大変なことになりかねない。氷水かぶりのようなパフォーマンスは、ほどほどにして、実質的な支援に切り替えた方が良いのかもしれない。