他国の文化を学ぶのって、楽しい反面難しいこともありますね。特に伝統的なものは、心してかからないと、と思います。
先日、茅ヶ崎マカナ・フラフェスティバルでクムTの通訳をしていたときに、時として勝手な思い込みや決め付け、そして誤解が、ハワイの人たちに嫌な思いや悲しい思いをさせてしまうことがあることを理解しました。それほどフラはハワイの人にとって、とても大事な文化なのでしょう。
あたしも専門家ではないので、間違えて記憶してしまうこともあります。でも、できるだけ、きちんと文献を読んだり調べたりしようと心がけています。
今年のパネルディスカッションで、クムたちが危惧していたことは、フラが捻じ曲がって伝わってしまうということ。
本国ハワイではそうそうありませんが、残念ながら日本では、きちんとウーニキを受けていないダンサーがフラを教えてしまうこともしばしばあります。そのためなのか、コンペに出場したグループの衣装が、まったくメレに合っていなかったりしたようで…。とても残念がっていました。メレの意味に合っているかを確認できる相手がいなかったのでしょう。
髪の毛に関しても、最近日本ではハーフアップなどに結ばずに垂らしたまま、そこにレイポオやココをつけるスタイルを見かけます。ゼクシィの花嫁さん風って感じで。※リンク先のトップ右側。
これも、花嫁さんならカワイイのですが、踊ると髪の毛がぼさぼさになり、レイポオの位置もかなり汚くなりますので、クムたちからは「NO!」と一刀両断でした。
フラは健康体操や美容体操ではないし、癒しの手段でもない。では何かと聞かれたら、あたしもまだ学び途中です。学ぶ人が、それぞれ自分の師事するクムの姿勢を見て、そして感じて理解していくものだと思います。
他国の伝統文化ですから、勝手に意味づけしたりしないように、常に学び続けていきたいと思います。
だって、フラが大好きだから。