こんにちは。ライネライトクリスタルです。
― 完 成 報 告 連 載 ・ 第 十 五 回 ―
含 浸 材 と い う 業 界 の 常 態
な ぜ 使 わ な い の か

前回——19mm を中心としたテーパード仕立てという、最終構造を決めた、というお話をいたしました。
本日は、その構造をどのように加工していくのか——加工の規律に関するお話です。
業界には、加工において広く使われている、ある処理があります。けれども、本ブレスレットでは、その処理を一切使いませんでした。なぜか——をお伝えしてまいります。
◆ 含 浸 材 と い う 処 理
天然石のビーズ加工において、含浸材は、業界で広く使われている処理です。
含浸材とは——石の表面、または内部の微細な隙間に、樹脂などを浸透させる処理のこと。
フェナカイトのように、クラックの多い石を加工する場合、含浸材の使用は、ある意味で「常態」となっています。
◆ な ぜ、業 界 で 使 わ れ る の か
含浸材が業界で広く使われる理由は、明確です。
クラックを、目立たなくできるから。
表面のひび割れに含浸材が入ることで、見た目が滑らかになる。
加工中の割れを、防げるから。
削る過程で結晶が割れにくくなり、加工の歩留まりが上がる。
完成品の強度が、上がるから。
使用中の破損リスクが下がり、商品としての安定性が増す。
これらは、加工業者にとっても、販売者にとっても——非常に大きなメリットです。だからこそ、業界では、含浸材の使用が常態となっています。
◆ し か し、失 わ れ る も の が あ る
含浸材を使うことで、メリットは確かに得られます。
けれども、同時に——失われるものもあります。
石本来の質感。
光の通り方。
結晶そのものの透明感。
そして——石が放つ、エネルギーの純度。
石の隙間に樹脂が入った瞬間から、その石はもはや「天然石そのもの」ではありません。樹脂を含んだ複合物に、変化しています。見た目が美しくなったとしても、それは石本来の美しさとは——別のものです。
◆ ロ シ ア 産 フ ェ ナ カ イ ト で あ れ ば こ そ
特に、ロシア産フェナカイトの場合——
この石は、エネルギーの純度そのものに価値がある石です。氷のような透明感、軸を通す質感、覚醒を促す光——これらは、石が天然そのものであるからこそ、保たれるものです。
樹 脂 を 含 ん だ フ ェ ナ カ イ ト は、
も は や フ ェ ナ カ イ ト で は な い。
これが、長年フェナカイトを扱ってきた者としての、率直な見解です。
◆ 一 切 使 わ な い、と い う 決 断
本ブレスレットの加工において——
含 浸 材 を、一 切 使 わ な い。
これを、加工の出発点として、決めました。
クラックが多くて加工が困難な石を、含浸材なしで、丸玉に削る。これがどれほど過酷な条件か——加工業者であれば、すぐに理解できる規律です。
含 浸 材 を 使 わ ず に、
ど の よ う に 加 工 す る の か。
― 次 回 ―
オ ー ル ハ ン ド メ イ ド ・ 研 磨 の み で 艶 を 出 す ── 加 工 の 規 律
ライネライト・クリスタル店長
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