最近ウツウツとする。天候のせいだ。

フィンランドの冬将軍様のせいだ。

気分がどよんとして、全身をつつむ。

何しろここのとこー10度とかふつうで、

-25にまでなった。


日中のー18度くらいの時でも

エスプラナーディの一面ショーウインドウの

さっむい店に立つ。天井にエアコン的なものは

配備はされているが、古い建物の天井は高い。


フィンランドはどこも2重窓が基本設備だが、

ヘルシンキで一番賑やかなブランドの並ぶ通りの窓は

ウインドウデコレーションが外から見やすいように、

当然一重。窓の下にはつきものの、

湯管器サーモメーターのスペースも、ショーウインドウに

費やされていて、無い。しかも大通りに面した自動ドアが、

お客さんがひっきりなしに入って来ると、空きっぱなし。


寒すぎて1年半前の帝王切開の傷がうずく。

しょうがないので黒のローヒールパンプスをやめて、

自分の傷だらけのブーツをはいた。

店には素敵な定価370ユーロのブーツを

売ってるけどね。。このブーツが曲者で、

足がまっすぐの人のみに履ける代物で、

ちょっとでも歪んでると、足首周りに汚い皺が寄る。


しかもふくらはぎの辺が結構あまるので

①足がまっすぐ

②ふくらはぎはそこそこな太さがある

という、意味不明なポイントをついた人だけが購入に到る

客泣かせのイタリアブランドもののブーツ。


明日もそこで販売勤務だが、何を着ようか真剣に悩む。

ブランド店なので、身長163cmのチビのアジア人が

高身長と金髪の国で見苦しくは無い程度のあったかい格好。

服の色は黒で、毎日同じ服着てるってのも、宜しくない。

ちなみにフィンランド人、すんごい薄着で平気な顔して

でもちゃっかり、キャッシャーの中の電気暖房機の前から

動かない。


寒がりの私があたられへんやん。。。。

と思うが、キャシャーの中にじーーっといるのは

性分に合わず、小さな店をうろうろして、ディスプレイ直したり

ブーツについて来る床のドロドロ足跡を拭いてみたりして

終わって戻っても、まだ同じ場に20歳の妖精のような

女の子が陣取っているのであった。


そして私が接客した客の売り上げも、レジに陣取ってる

彼女の会計となるのであった。。あかんやろー!



12月の中ごろからひいた風邪がまだ治らない。

高い熱は一度も出なかったが、咳、喉痛、鼻水、微熱と

一通りを長い間患い、体力が下がっていて非常に疲れる。

今日もまだ鼻がちょっとつまってる感じ。

こんなに風邪が長い間治らないのは、フィンランドに来て初めて。

でも同じ時期にロシア人店長も風邪を引いてまだ治っていないので

とても性質の悪い風邪かもしれない。


風邪の引き初めに、私は初めての病気休みを取りたかった。

だが既に他の店員で、先月2回も病気休みを3日づつ取った子が、

既に更なる病気休暇を取った為、取れなかった。

しかもダンナが手術した当日も出勤してる店長に、

高熱が出てるわけでもないのに「休みます」とは、言えなかった。。


こういう所がどうしようもない日本人で、郷に入っては郷に従い、

ちゃっちゃと休みを取るべきだったのだ。

でもクリスマス前の多忙な時期のせいもあり、頑張ってみたが

ついに直前の23日だけダウンして休んでしまった。


ここ2週間はフランスブランド店勤務が多かったが、

クリスマス前から今迄、半月以上エンマ(仮名)は病欠状態。

途中2日だけ出勤したが、医者の病気休暇書を何日かに1回づつ

出し続けてもらっている為、給料はちゃっかりもらい、

長々とこの超多忙な時期に休み続けている。

クリスマス前は忙しかった。日本と違って、「クリスマスプレゼント無し」とか

こっちでは有り得ない。しかもクリスマス休暇(24、25、26日)明けの

27日からセールスもスタートする。こっちは正月休みは1月1日だけ。


今日1月4日は、「ロシア人カーニバルか!」と突っ込みたくなるほど、

サンクトぺテルスブルグからロシア人がセールスを目当てに

ヘルシンキにやって来て、来店する客もフィンランド人より

ロシア人の方がよっぽど多い。ロシア人はフィンランド人よりも

購買意欲が高いのでそこは非常に有り難いが、英語の通じない人が多く

「ロシア語しゃべれない自分って、使えない店員だわー」と思えてくる。

「ヴィ ゴバリチェ ポ アングリスキ?」=英語は話せますか?を

覚えてみたが、この一言は言えても後が続かなければ

全然役に立たないと試す前に悟った。


どう見ても長期仮病休暇中のエンマは、フィンランド語と英語しか

しゃべれない普通のフィンランド人だが、もう一人20歳の

フィンランド語、英語、スゥエーデン語、ロシア語が母国語レベルの

クアトリリンガルな女の子(リズ)がいる。

ところがどっこい、この女の子までエンマに習って仮病休暇を

年末から取り出した。ロシア人の店長はREIKI(霊気)を長年やってた

スピリチュアル大好きの人格者だが、さすがにこの2人に関して

文句を言い始めた。4人いるレギュラー店員のうち、週日は常に3人勤務の

店で2人が来なければ、シフトが回らないし、

クリスマス→バーゲンシーズンである。


この二人と店長以外にもう一人レギュラー店員の女の子がいる。

もう一人の女の子(バレンティナ)は非常にまともなきちんと女の子だが、

このエンマとリザは「あんたのシフトを減らせ」みたいな

日本人からは想像を絶する幼稚な抗議を本人とオーナーに

わめいて要求した。で、今月は二人ともたっぷりとシフトに入ったのである。

シフトだけがっつりもらって、誰がどう見ても「仮病だろ!」と

ばれるまで病欠を取る。しかも一人は明らかに真似だとバレバレで

フェイスブックに外出した事をぱっちりアップする始末。

こういうのを太い奴、って言うのだろうが、

嫁入り前のエンマの体型も日本だと3Lオーバーだ。

リザはべっぴんさんと言える容姿だが、これまた日本人から見ると

完全にLサイズ。フィンランド人は細面だが、首から下は別人ですか?

とききたくなるサイズが、普通なのである。

しかし中身も外見も太いって、完全にアウトやん。。

エンマの彼氏、よくやってられるよなあ・・と妙なとこに感心してしまう。


人格者の店長は、この煮ても焼いても食えない、口に入れたら

酸っぱくって吐き出しそうなエンマとリザにも非常によくして来た。

でも全然それが効いてないとこが

「フィンランド人の女の人って、すげーな」と、これまた新たに

感心させられる。4人のレギュラー店員のうち半分の2人に

同時進行で仮病で休まれ、憤懣やる方ない気の毒な店長。

しかもオーナーまで、正月から電話に出ない。

頼みの綱のバレンティナは、地方の田舎に

帰省中でヘルシンキ近郊に居ない。やむなく他店のシフトに

入っていた私が、二人の代わりに入った。

ロシア人の客が多いと、当然免税手続きにも時間がかかったり、

支払いも500ユーロ札使ったりする現金主義で

フィンランド人の客の倍以上の手間と時間がかかる。


明日は頼みの綱の、しっかり者のバレンティナの出勤が

やっと見込める。しかしたぶんこういう事が過ぎ去った後でも、

エンマとリザはちゃっかり出勤し、店長と「シフトよこせ」と

言われたバレンティナも普通に二人に接するだろうから、

私には到底フィンランド人が理解出来ないと思うのであった。

あ、店長ロシア人だった。






現時点で、世界で一番のビッグスターは誰だろう。

マドンナかな?あらゆる意味でビッグスター。

ローリングストーンズとかエアロスミスのバンドみたいに、

団扇でもめたりして下降線を辿った事も無いし、

何しろ本人が強くて、下降線を辿らせない自分を

キープする精神力が凄い。


でも現時点で、音楽が売れて、ファンの心を一番つかんでいる

世界のスーパースターと言えば、レディガガだろう。

あろうことか、レディガガが夏にコンサートをヘルシンキで行った際に、

うちの系列店に来店していた。アメリカ系の某ブランドショップで、

その時店長は店に一人きりだったようだ。

ガガは、おつきの男性と二人きりで来店し、サングラスにすっぴんだったらしい。

主に男性が店長と話をして、スーツケースについて、きいてきたが

「アメリカで買った方がいいかな」という、結論で去って行ったそうな。


その店の斜め向かいに、ちょこっとだけ、ヘルシンキでシャネルの靴や

バッグを販売している店がある。70年代から販売していて、その頃と

同じオーナーマダムなので、未だにシャネルに販売を許可してもらってるそうな。

で、その「CHANEL」と書いてある日よけの窓の下でガガが

写真撮ってツイッターに載せていた。

その通り沿いに、マドンナやガガ等、世界のセレブが来芬した時に

泊まるホテルがあるので、ガガが来店したのだ。



Mermaid and Crocodile




























「ガガ来店したなんて、一言も言ってなかったじゃないですか、

本物のガガだったんですか、世界一のビッグスターなのに

テンション普通ですね」と店長に聞いたところ、

「うん、テンション上がったと言えば、マッシブアタックが空港の

免税店来た時は上がったよ」

「マッシブアタック?知ってます、超クールですね」

「マッシブアタックのメンバーだ!って思ったんだけど、普通に接客して

スーツケースの説明を色々して、会計が済んだ後に

So, good luck for the gig, と言ったのね。そしたら、

Are you coming to our gig tonight? ってびっくりして聞かれたんで、

Yes, I bought a ticket, って言ったら、バックステージパスくれたの」だとか。


この店長、一日のうちに気分のアップダウンが激しくて、ついてくのが

疲れる時があるが、こういう、男っぽいキメ方がうまく、思わず感心されられる

ところがある。短所も長所も大きいのって、まるでつきあった彼女に

振り回されてるみたいなもんか・・。私ももういい年なので、職場での

人間関係も何とか構築出来る人間になれるよう、いちいちイラッとして

後で「あんな反応しなければ良かった」と自分が嫌になるような

波に揺られるのではなく、ブレない姿勢で後で振り返っても

己にに嫌気がささないような自分をキープするのが、

得策であり、年齢によって得るべき知恵だと思う。

ま、目標って事で。


ここのところ、某フランス系のショップで勤務している。

クリスマス前と言ったら、一年で一番忙しくなってもいい

シーズンだが、ちょっとだけしか忙しくない。

夏の旅行客シーズンの方が、ずっと忙しい。


そう、フィンランドは不景気で、プレゼントは

高額なものが、ほんの少ししか売れていない。

一番よく売れるのは、ダントツで3000円前後のポシェット。

これは品切れになる色が続出するほどの売れ行き。

次は7,8000円のナイロンのバッグ。

3万以上のバッグは、ほとんど全然売れない。

先日いきなり、ファーのバッグをいくつか30万円分

大人買いしてったロシア人女性がいた。

連れのロシア人女性もファーのバッグを購入。


勤めていると、恐ろしいまでの不景気を感じる。

どうりでオーナーが中国人観光客やロシア人客を

重視するわけだ。フィンランド人はミンクの綺麗な

コートを着た化粧ばっちりのマダムでも、

「あら素敵」と思うバッグを買うお金はないのである。

ミンクのコートはお金を貯めてなんとか買ったが、

全方位からは揃えられないのである。

ミンクのコートに使い古したブランドのバッグ・・

ファッションは、トータルでコーディネイト出来てないと

物悲しさを誘ってしまうので全方位からの注意が必要だ。



もうすぐ2012年も終わるが、特に年越しの準備も無い。

クリスマスにはおばあちゃんの家に行くが、これがもう

面倒で心配。第一4時間の車の旅に息子が耐えられるはずがない。

泣き叫び続け、悲惨な事になると思う。

おばあちゃんのとこはお湯が通っておらず、

トイレは真冬はー15度なのに、離れのトイレ小屋。

用を足したら木のチップをひしゃくでサラサラーっと

まくタイプだが、-15度でお尻なんか出せるか!という前に、

そんな小屋まで行くのが嫌。

近くのドライブインに行く羽目になる。


サウナのある客室の棟は十分な大きさの客間があって、

暖炉もあるが、ベッドが鉄の網に薄いマットが載ってる

タイプで、疲れが全然取れない。

義理母は息子の寝床を用意したらしいが、縦横無地に寝返りを

打つ息子が、安全に寝れるベッドはあるのだろうか。


私は1週間前から風邪が全然治らないまま仕事をして、

風邪をひいたまま80過ぎの祖母と、体の非常に弱い

叔母に会ってもいいのであろうか。「いい」と返事は

もらったが、祖母はとんでもない田舎の不便な家で一人暮らしで

風邪を引いても誰も看病には来ない。。


だが、もう1歳半になるひ孫をさすがに見せてあげたいので行く。

クリスマス休みは24,25,26日で、一泊二日で2日は

片道4時間のキツイ行程だ。息子は泣き叫ぶだろうし

私は乗り物に弱いタチだ。前の日まで仕事で、風邪も

治ってないだろうし、「クリスマス、キツイなあ」

という気持ちしか湧いてこない。