昨日、那須で起きた雪崩事故から7年となりました。

 

少し前の新聞記事で、小丸山展望園地に20~28日の間、献花台を設け一般の人もおまいりができると書いてありました。昨日、関係者は現地(付近)にも来られたようです。

きょう、私も行ってみました。

 

 

県と学校、遺族らの慰霊祭は、命日の前に、犠牲となった生徒たちが通った高校で行われたもようです。

 

 

生徒7人と若い教師1人の遺族と、引率した指導者3人は、裁判で争っているので、どのような慰霊の儀式になったのかは不明です。遺族は県も批判してきたので、昨日27日、県が事故の反省と再発防止策をまとめた文書を発表したというのは、新しい動きと考えてよいでしょうか。

 

 

文書全文はこちら。

 

2019年時点で、遺族は、「県が慰霊碑に名前も刻まない」と批判していました。

 

しかし、昨年の時点では、慰霊碑に名前が刻まれたようなので、遺族の無念も少しは和らいだのかもしれません。訴えることは大切です。県側も対応を変えてきているのでしょう。もしかして、県教委のえらい役職の人が入れ替わったとか、そういうこともあるのでは・・・(現在の教育長は女性の名前のように読めます)。

 

裁判というのは、とにかく、コミュニケーション不足が大前提・・・。相手を知らない、相手と対話できないということから始まります。歩み寄ってほしいです。

 

 

少し前に、読売の全国版に、最初先頭、その後2番手を歩き隊列を先導した生徒の、その後の記事がありました。四国の大学に進み、その後、事故に向き合おうとした決意が語られています。

 

これは、地元新聞ではなく、全国紙だからできた取材なのかと思わされます。

私が一番感じ入ったのはここ

卒業後、地元から離れた高知大に進んだ。周囲に事故を知る人は少なく、話題になることも気を使われることもない環境に救われた。

これは、大事ですね・・・。そういう「場」があったからこそ、今、行動しようという決意が生まれたんでしょうね。

 

ただ、この記事からは、私の知りたい「真相」というものは、わかりません。本人は昨年6月、検察側の証人として出廷されているようです。

 

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お花と、線香が手向けられていました。献花台とか、下の動画のようにたくさんの花はなかったので、もしかして、ここより先の場所かもしれません。

 

「あの日と同じような天候」とありますが、昨日はふもとは晴れの強風。きょうは曇ってこれから雨がふるような天候です。

 

踏み固められた雪道を上がっていったのですが、雪は、もう春の雪で、重く湿っていました。この雪が雪崩となって急襲したとしたら、かなりの重量です。逃げられた方は、ほんとうに奇跡的です。

 

あたりにはだ~れもいなくて、寂しく、怖いぐらい。銀世界なんですが、空気が灰色に見えるような思いです。それはこの近くで実際に犠牲になった方がいるという、暗い空気の圧力なのでしょうか。

 

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雪だるまがひとりたたずんでいたので・・・

 

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全部で8人分にして、お祈りしてきました。湿った雪だるまさんです。

 

ここから下がると、千体地蔵さんたちもいるんですけれども、きょうも平日なのに混んでいたので、おまいりはせずに下りました。