これは、、震撼するくらい怖い本だった。。
といっても、タイトル通りホラーでもなんでもなく、ルポ。
でも、今の子どもの「国語力」が低下している、ということを取材した本で
自分の子どもたちを見ていて、感じていたことを文章にしてくれた感じ。
今は円がどんどん安くなっているし、
今の子どもがこんに「国語力」が低下しているなら、本当に日本はどうなるのだろう、と震えました。。
そして、意図せず、ここにも不登校についての章もあり、かなり今の私にドンピシャな本でした。
作者の考える「国語力」とは、「社会という荒波に向かって漕ぎ出すのに必要な「心の船」だ。
語彙という名の燃料によって、情緒力、想像力、論理的思考力をフル回転させ、適切な方向にコントロールするからこそ
大海を渡ることができる。」
「ホームレスにせよ、取材で出会ったのは、十分な言葉を持たず、自らの心の船を適切に操ることのできない人たちだった。
言い換えれば、いろんな事情によって、想像し、考え、表現するための言葉を奪われた人々だ。」
「最近では物事を考えるというスタートラインにすら立とうとしない子供が多く、教員の側が促しても「無理」「わかんない」と言って黙りこくってしまうという。」
→これなんて、まさに自分の子がすぐに「無理」と言ってくるので、イライラさせられていたけれど、
自分の子だけでないと知って、安心したような、逆に日本、大丈夫か、と不安になったりと複雑な心境、、
「子供たちが読む本の質にも変化があります。昔はちょっと背伸びして難しい本を読んでみるみたいなことがありそういう本から新しい言葉を知ったり、多様な方言を学んだりした。」
→これも、まさに!私が小学校6年の頃は背伸びして、
「坊ちゃん」やら「路傍の石」やら、とりあえず古典は「読んだよ!」と言いたくて、
内容も分からなかったけど、見栄だけのためにとりあえず字面を追ったものだけど、
うちの子は見向きもしないし、何なら、漫画ですら読めていないんじゃないかと思われる。。
「家庭格差による国語力の差を広げる一因になっていることは間違いない」
「国語の力は、数学や社会と違って、学校の勉強だけで身につくものではありません。…一つのことを家族みんなで話し合うといった経験の積み重ねで基礎ができてきます。」
「親が夜に帰宅した後もゲームやスマホをいじってばかりいて子供と向き合っていないといったことだ。」
→ドキィ
触ってしまってる、、、!