とりきちは、日本にいる母と話すため、
ときどき深夜に、スカイプ経由で電話をします。
とりきち母のことは、ずっと以前にブログに書きましたが、
大の鳥好きです(こちら )。
少し前のことです。
忙しかったため、なかなか母に電話ができない日が続きました。
と 「お母さん、とりきちだよ。
ごめんね、寂しかった?」
母 「・・・・・」
と 「お母さん!?」
母 「・・・・寂しかった・・・」
母に、声を殺して泣かれてしまいました!
ごめんなさい、本当にごめんなさい。
聞くと、ちょっと人間関係で疲れていたようです。
話し相手が欲しかったのだと、分かりました。
こういうとき日本にいたら、すぐに聞いてあげられるのにと我が身を恨み、
なんて親不孝者だったのかと、心から反省しました。
***
とりきちが小学生だった頃、
母は、当時家に十数羽いたセキセイインコの中で、
ある一羽のインコを大変可愛がっていました。
名前はコロといいました。
コロは、とりきち家で生まれたときから足が曲がっていたほか、
体が大きくならず、さらに飛べない障害を持っていました。
母は、ダンボールを使った「コロ専用のお家」をこしらえ、
コロがバリアフリーとして楽しく暮らせるようにしていました。
コロにも母の愛情が届いたのか、いつも母がそばにいると、
ひょこひょことゆっくり近寄っていっていました。
当時のとりきちは、母がどうしてコロを可愛がるのか
よく分かっていなかったと思います。
ある晴れた日、母はいつものように、
コロをひなたぼっこさせようと、
ダンボールのお家ごとベランダに出していました。
その後、何が起こったのか、とりきちはよく覚えていません。
でも、とりきちが次に覚えているのは、
母がコロを手の中に入れて、肩をふるわせて泣いていたことです。
コロー!
コロー!!!
コロが、ひなたぼっこの際に、強い陽の光を浴びてしまい、
母がコロの様子に気づく前に命尽きてしまったのです。
母があれほど、鳥の死を悲しんでいる様子を、
とりきちは初めて見ました。
どうしてそんなに悲しいの?
とりきちは母にそう聞いたのか、
それとも心の中でそうつぶやいていました。
***
そして今、とりきちが自分でインコを育てるようになって、
ぷぷクラと暮らす中で、愛情が日に日に増し、
好きで好きでたまらなくなっていることに気づきます。
あの日の母の気持ちが、
今のとりきちには、よく分かります。
コロは、母にとって一番守るべき存在で、
それだけに愛情もいっそう増していったのだと。
そして今、とりきちがブログと横丁を通じて
鳥さんと暮らされる多くの方と接する中で、
皆さんがどれだけ鳥を愛してやまないかを、ひしひしと感じています。
とくに、体の不自由な鳥さんを楽に暮させてあげたい、
と必死にケージの工夫をされ、良い用品を探しておられる方のお話は、
毎回とりきちの胸を打ってやみません。
可愛いからだけではない、一緒に暮らす鳥が
唯一無二の存在となり、その人にとってかけがえのない存在だから、
みんな一生懸命になるんですね。
その鳥を愛する気持ちが、心から分かり合えるから、
互いに接して嬉しいし、優しい気持ちになれるのだと思います。
そんな考えをめぐらしているうちに、
とりきち母のこと、そして、当時の母とコロのことが思い出されたのでした。
***
実は今日も、母に電話をしました。
母 「あら、とりきちちゃん元気ー?」
と 「うん、元気だよ。
ねえ、お母さんはコロのこと覚えている?」
母 「・・・・・コロでしょ。覚えているわよ」
母は、これ以上コロのことは話してくれませんでした。
と 「お母さんは元気なの?」
母 「元気よー!ゴンタとピコがいるしね!」
と 「そっか。
とりきちもね、ぷぷクラがいてくれるから元気♪」
母 「鳥って本当に可愛いわよねー」
と 「そうだねー!」
素敵な母がいてくれて、とりきちは幸せです。
今日のお話に、共感いただけましたら、
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