私はゴンタ。
クラウスちゃんの イジメ がエスカレートしても、
ぷぷちゃんは、私のもとにやってきました。
ふくざつです・・・
それは、とりきちちゃんも同じだったようで、
クラウスちゃんがわざと私を踏んづけたり・・・、
毎日のように、私の顔をつつく様子を見て、
なんとかしなくてはと思ったようでした。
でも、その必要がなくなったんです。
クラウスちゃんに変化が訪れたのです。
しかも、とても大きな！
ある日、クラウスちゃんは
とりきちちゃんに大事な告白をしました。 （これ ）
とりきち家に、男の子としてやってきたクラウスちゃん。
それが、ある日、自分が女の子だと気づいたのです。
それからクラウスちゃんは、とても悩み、苦しみました。
男の子でなくて、女の子だから、
とりきちちゃんちを追い出されるかも知れないと悩んだのです。
だから、せめて唯一のお友達ぷぷちゃんと
仲良くしようとしたんですね。
それには私が邪魔だったんですね。
でも、クラウスちゃんはある日、思い切って
自分が女の子だと、とりきちちゃんに告白しました。
ずっと、ずっと悩んでいたクラウスちゃん。
私は、クラウスちゃんが可哀想になりました。
辛かったでしょうね。
私は、これまでイジメられた痛みや悲しみが
全てなくなりました。
クラウスちゃんを心から許せる気持ちになったのです。
告白は、とりきちちゃんの胸を打ち、
とりきちちゃんは、クラウスちゃんを女の子として
みてあげるようになりました。
それからです、
クラウスちゃんがすごく元気になったのは！
まず、
クラウスちゃんは、女の子らしくなって・・・
とりきちちゃんや、私たちにも、
可愛いスマイルを見せるようになりました。
きっと、
これが本当のクラウスちゃんだったのでしょうね。
とりきちちゃんは、クラウスちゃんを可愛がり、
クラウスちゃんも、それに応えるようになっていきました。
そして、とりきちちゃんの前で、
クラウスちゃんは、心から安心しきったお顔を
見せてくれるようになっていきました。
クラウスちゃんの心が穏やかになっていくのが
見ていて、とてもよく分かりました。
それと、クラウスちゃんは遊びをどんどん発明して、
芸をおぼえていったんです！
前から上手だと思っていましたが、
磨きがかかったのは、この頃です。
まず、鈴芸。
理由はよく分からないんですが、
クラウスちゃんは楽しそうに、こんな格好をして
あれー、助けてー！吸い込まれるー！！
って叫んでいました（笑）
それと棒芸。
セキセイさんって、こんなことができるのかと
私は驚きました。
真剣な眼差しが格好よかったです。
極めつけは、輪芸。
くるくるって、輪っかを回す姿は、
どこかのサーカスの団員さんかと思いましたよ。
私はクラウスちゃんのことを、
心から尊敬しはじめていました。
ぷぷちゃんのことは、もちろん大好きですが、
こんな個性たっぷりのクラウスちゃんに出会えて、私は幸せでした。
そして、クラウスちゃんは、あの日の告白の後、
私を全くイジメなくなりました。
ぷぷちゃんと仲良しなのはもちろんなのですが、
こうして、私がそばにいても、怒らなくなったんです！
クラウスちゃん、ありがとう。
私は、あなたと、ぷぷちゃんと一緒に
暮らせていることが、とても嬉しくなりました。
ぷぷちゃんと過ごしていた日々とは違う、新しい幸せ。
クラウスちゃんが、私を仲間として見てくれている！
それが分かるようになったんです。
そして、ぷぷちゃん。
クラウスちゃんより年上のぷぷちゃんは、ぐんと成長して、
私と、大人なお付き合いの仕方をするようになったんです。
もう立派なレディですね、ぷぷちゃん。
私はあなたの成長が何よりも嬉しいです。
そんなことを思っていたある日。
ゴロ・・・
ボタ。
私の体に、はげしい痛みが走り、
私は鳥カゴの上から転がり落ちてしまいました。
痛い。
誰か・・・助けて！
あぁ誰か・・・
ばばば！
ぷぷちゃん、ぷぷちゃんですか？
あぁ、意識が遠のきます・・・
この続きは、また次回にお話しましょう・・・。
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