大工さんの恋 | レイドバックnzのブログ

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この家の台所を改築してくれ、ダンナの心の友といおうか、ダンナの彼氏といおうか、

 

その大工さんが、ネットの出会い系サイトでお付き合いを始めたフィリピン人の彼女と

 

ついにNZで生活を始めることになった。

 

すでに去年からお付き合いは始まっていたが、

 

今年頭に彼が直接会いに行き、しばらく一緒に過ごした。

 

そしてそれからも彼らは、毎日のビデオチャットで理解を深めてきたと思われる。

 

 

 

ネットの英語講師であるフィリピン人の女性は、大工さんとの将来を決め、

 

NZに来て住むため、仕事場の上司に離職を申し伝え、

 

推薦状云々、渡航のための書類を揃えたりしてビザの申請をしていた。

 

これがなんとも時間がかかった。

 

まず、その職場の上司がたまたま病気で入院していて、

 

なかなか話が進まず、

 

次に、なんと、観光ビザさえフィリピン人には簡単に下りないものなんだそうである。

 

 

 

申請してからの1ヶ月以上は、大工さんのイライラも格別だった。

 

これ以上待たせたら、次の女性に行っちゃうぞ!とか言っていたそうで、

 

それはさすがに言っちゃダメだわ、とダンナも彼を嗜めていたぐらいだ。

 

そうだよなあ、30年前の私たちなんか、

 

1年近く遠距離もいいとこ、

 

月2回ほど、互いの一回の電話料金で1万円かかった時代だった。

 

ちっとは我慢せい、と言っても、現代のスマホで無料ビデオチャットができる時代には通用しない理論だろう。

 

 

 

 

とにかく、そんな不安定な時期を過ごし、

 

一昨日とうとうビザが下りた。

 

それも、1年。

 

彼らはもちろん、私たちも大喜びだった。

 

 

 

 

観光ビザではなく、パートナーシップビザ、になるのだろう、

 

大工さんがguarantor 保証人になることを条件に、

 

1年が与えられたというのである。

 

 

 

彼女の仕事はネットのビジネスなので、どこにいてもできる仕事だからよかったね、と私は思ったが、

 

この1年のビザでは、その彼女は『働けない。』

 

つまり、お金を稼いではいけないビザなのだ。

 

 

 

万が一それが発覚したら、彼女は2度とこの国に入国できなくなる。

 

と言うより、大工さんとの関係は終わりである。

 

 

 

 

大工さんは、これから、85歳のお母さん、お兄さん家族(基本的に働いていない方達)に加えて、

 

彼女の生活、そしてフィリピンの彼女のお母さんの生活(彼女のお母さんも一人暮らし)も保障していかなければならない。

 

 

 

そもそも、ダンナのお店のお客さんであり、

 

大きなプレジャーボートも家も三軒持てるような実業家だからこそだとは思うが、

 

彼の双肩にかかるこれからのプレッシャーは、大きい。