10月末に、とうとう裏隣の問題の人の賃貸契約が切れ、
法律上やばい人はあの家に入れなくなった。
つまり、やっと退散したのである。
それまでは、大家さんは絶対にもうくるな、と言っていたが、
相手は住む権利を主張し、いつ戻ってくるかわからない緊迫した状態だった。
しかし結局、まったく私物を取りにも来なかったらしい。
家主さんは、もちろん鍵を変え、ものを全部外へ出した。
それは、その麻薬作りをしていた人の私物もあろうが、
ほとんどは家主の家具など。
これだけのことがあったのに、警察も法律も、麻薬精製者の権利を守ろうとした。
写真などでその事実を訴えても、全く関与しないという姿勢だったらしい。
そして、私たちが旅行中には、すんでのところで傷害事件になりかけたらしく、
それは怖い思いをしたそうだが、
家主さんも負けておらず、相手が蹴ってきたのを押し返した。
ところが、その押したことを法律は許さず、
家主さんの方が相手に傷害事件として訴えられ、今度裁判所に出頭しなければならなくなったそうである。
悲惨なのは、共同ドライブウエイ(外の道路に出るまでの車庫からの小径)に、
ソファー、カーペットや壁紙等々、あふれんばかりのゴミが積んであることである。
それは全て、ドラッグの生成のため、しっかり毒気が染み付き汚染されているので、
捨てるしかない。
気の毒としか言いようがない。
気の毒だが、旦那は、これも全て、自分の利益を守ろうとして、
ちゃんとした人を選ばなかった家主の責任だ、と言っている。
そして、次からは、賃貸者を選ぶ時、旦那も同席することになった。
それにしても、こういうことが起きると、家の壁、天井を全部変えないといけないのが普通(3万ドルかかるそうだ)だが、
お母さんのために介護退職して生活保護で過ごしている家主さんには当然そんなお金はない。
第一、その借主は、家賃を全く払っていないそうで、
家に与えた損害も加え、これから簡易裁判を始めるそうだが、
正直なところ、たとえ判決が出ても、こういう無一文の人が、弁償してくれるわけがない。
あのまま、次の誰かを住まわせるとしても、その人の健康は大丈夫なんだろうか。
その事実は、かなり近所にも広がっているだろうし、借りる人がいるんだろうか。
つまり、そういうことが起きると、この辺りの地価を下げる要因にもなる。
いわゆる、『ガラが悪い』地域になったのだ。
とにかく、もうそれ関係の人たちが、うちの周りをウロウロしないことを願う。