50代にとっての友 | レイドバックnzのブログ

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この20数年、何千キロと離れて住んでいても、

毎日にようにメールをとざさない友人がいる。

彼女はシングル。

私が日本を出た時は、彼氏がいた。

しかし、相手の親からのひどい仕打ちがあり、

結局別れてしまった。

彼女は母親からの暴力のため、高校を終えて家を出、天涯孤独。

一度は弟の結婚式の為に親族の集まりつまり披露宴に行ったが、

思った通り大変嫌な思いをすることになり、

それからはもうまったく付き合いを絶った。



そんな彼女は元々はアーチスト、写真もイラストも個展をするほどだったグラフィックデザイナーで、

着付けの師範も持っていれば、

ロックバンドのボーカルもする多才な人だが、

景気のせいで仕事は追われ、

今は介護士としてベテランである。

社交的な人だが、

先週ひどいストレス性のめまいと頭痛で倒れ、

救急車で運ばれたというメールを最後に、

もう1週間連絡がない。

 

どうしたんだろう、入院しているんだろうか、などと気になり出した。

 



それで私は気づいた。

彼女には、こういう時だれも助けてくれる人がいないと。

もう10年前、彼女が椎間板ヘルニアで動けなかった時、

友達の家にお世話になったそうである。

しかし、最後にはその友達に出て行って欲しいと言われる事になったという話を思い出した。

その時は、彼氏もいたので、自宅療養の間も彼が仕事の合間に来てくれたりしたと聞いていたが、

今は本当に誰もまわりにいない。

職場に気の合う人はいるようだが、

果たして彼女はそういう人にサポートを受けているのだろうか?

それさえもわからない。

 

私は、今頃気づいたのだ、彼女と私の間には、誰も知り合いがいない。

 

私がそこにいなければ、共通の友人に様子を見てきてもらう、、、ということもできない。

 



彼女はどうしているだろう。

なにより、私が行くべきくらい親しいはずなのに、

私はここで何をやっているのだろう。



大事な人がいる。

でも何もできない。

これって、友達と言えるんだろうか。