NZに住むこと20年近くなり、
地元人が買い物する企業で働いてだいぶ経つが、
未だに慣れない価値観がある。
それは、返品について。
製造業がないこの国では、物の返品に関しては、ものすごい寛大さがあると実感する。
電化製品などは、まさに太っ腹と言えるほど、
交換や返品の規定が緩い。
しかし。
使用後の枕、布団、水着、靴下を持って来る人がいるのだ。
それも、ちょっと、この人は精神的に病気がある様子とか、
ものすごく生活に困っている容姿だとか、それなら多少は同情するんだが、
とんでもない。
どこからみてもリッチ風、髪も綺麗にブロンドに染め、整え、
身なりも持っている小物もきちんとして、
赤ちゃんを連れた娘と一緒に来た50代風の女性が、
娘とともにあったりまえのように、
この靴下、サイズが合わなかったら返品できるよね?
というんだから、驚く。
それは、できないというと、
どうして?はいてみなきゃわからないじゃない。
と言い、
まあ確かに商品にはサイズがSーMとしか書いてないんだが、
やっぱりさ、常識的に考えて、そりゃ汚いだろ?と私は思う。。。
(枕なら、固過ぎた、布団なら、暑すぎて眠れなかった、と来る)
衛生的にも返品は受け付けません、といえば、
何で??〇〇って店では大丈夫だったわよ、だって。
こういう人と出会うと、まず私が思うのは、
恥ずかしくないんかなあ?
ということ。
次に思いつくのが、
これだけ世間知らずで育って来た、無垢な上流階級の人なのかも。
と思ったり。
こういう時、聞きたくなる。
あなたは、人が試着したパンツや靴下を、買いますか?と。
店員として、そういうことお客さんに言ったら失礼なんだろな。
いや、こういう相手には、言ってあげたほうが親切なのか?
いろいろ頭をめぐるが、やっぱりそういう皮肉はとても言えない。
。。。あ、いやいたな、昔、それを言う同僚が。。。
すげー強烈な人が。
彼女も、キウイです。