ダンナは、日本に帰省とは言え、少しは自分のバカンスも楽しみたいという事で、
普段は絶対しない贅沢を計画していた。
東京では、Oクラ、京都でもソレナリの観光ホテルを取っていた。
が、実はこれもインターネットスペシャル。
たまたま、何度か同じサイトを指をくわえて見ていたら、
その時間にスペシャル価格が出て、おさえたのだった。
しかし、どちらのホテルでも、大変嫌な面を見た。
ネットで予約時、ツインでなくダブルベッドにして欲しいと特筆したにも関わらず、
どちらの一流と言われるホテルも、全く同じ対応をした事である。
それは、ダブルのお部屋が満室で、ツインルームしか空いておりませんので、こちらへお願いします。と言うこと。
まるで、判で押したように、慇懃無礼にもホテルのレセプションが同じセリフを言ったのである。
ダンナはたいそう気分を害し、
あのね、夫婦で別々のベッドなんて、おかしい。
今日は特別という旅を、それも南半球から来てしているのに、君はそういう事をして、私どもを失望させるのか?と。
とは言え、実はスペシャル価格なので、部屋の指定はできない事もある、という但し書きがあったのはダンナも認める。
しかし予約したのは、1ヶ月ほど前。
その時に、すぐ返事をメールするという方法もあったはずだ、と。
君が奥さんと旅行に来て、ベッド別々と言われたら、どう思う?
ーーー私はここでカウンターからスゴスゴ退散…もう、中国人のフリするしかない。
さすが、コンプレインのNZ人。
新婚さんならまだしも、この年の夫婦が、一緒のベッドでなきゃダメ、なんて、
日本人なら思わないだろう。
私は、よっぽど好きものと見られるのがオチだよなあ。
そういう事はもう全くご無沙汰です。
で、とにかく、どちらのホテルでも、ダブルの部屋へ入れてもらえた。
アップグレードしてあります。というお言葉付きで。
自分たちもサービス業だけに、こういうコンプレインはよく経験するが、
人を見て品定めされたのは気分が良くない。
ほんとうにその部屋が無いのなら、着いたその日でなく、申し込んだ日に、はっきりと伝えていれば、ホテル側はこのトラブルを避けられた。
これは、多分うちのダンナだけでなく、
これから、東京も京都もサミットやオリンピックに向けて、こんなお客も増える事だろうな。