希望 2 | レイドバックnzのブログ

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足の裏には、内臓やそれぞれの体の部位に繋がるツボがある。

それをマッサージすることで、体調をとりもどそうというもの。

日本でもうすでにその資格を取り、こちらでも月1回、場所を借りて施術をしている方だが、

事情を話したら、ここから車で1時間離れた町であるにもかかわらず、

私のこのお節介に付き合ってくれることになった。

私の友人カップルは、30代のキウイ。

多分、アジア人に囲まれるという体験さえなかった人たちだと思う。

それも、私が勧めても躊躇していた理由だとは思う。


果たして、その効果は、てきめんだった。

施術師の彼女は、彼の足を一見しただけで、体内の悪いところがわかった。

そして触っただけで、他にも、今腰が痛いでしょ?ジャンクフード、食べ過ぎね。などと、

バシバシと言い当てて、みんなを驚かせた。

が、それはごく一般的なものらしく、

彼女は、他の部分は、とても健康体ね、と言った。

それが、嬉しくもあり、寂しくも感じた。




右足のつま先の親指が、パンパンに腫れ上がり、紫になっていた。

それは、まさに、腫瘍のある左半分の脳とつながっているそうである。

当人は、どこかにぶつけてそこからばい菌が入ったから腫れたんだ、と言っていたが、

施術師によれば、そうではないようである。



もちろん、癌が治った、なんていう急な展開ではないが、

1時間半(普通よりかなり長い時間やってくれたと思う)の施術で、その日は彼は、ナンバー2のトイレに何度も行ったそうである。

つまり、体の中の悪いものを全て出し切るという内臓の働きが活発になったらしい。

毎日朝夕1時間ずつ3ヶ月続けたら、きっと目に見えた効果がある。

それが、このマッサージ治療だ。

どこが悪いか、はっきりわかっているので、毎日全部の部分をマッサージする必要もなく、

そこだけやればいいというのは、ある意味幸運ですよ、と施術師は言った。

私は、彼らの真ん中に立った紹介者という立場だったので、

一緒にやってみてもいいですよ、と言ってくれたものの、なんとなく料金も払わないものがやってはいけない気がしたが、

彼女が見せてくれたこのツボはここ、という資料を見たとき、

足の親指=グリオーマ(脳腫瘍)、生存期間3年。

と書いてあったのを見てしまったとき、愕然とした。



他の部分が全く健康な、30代の若い男性。

先月の彼女からメールでは、頑張っていた糸が切れたようだった。

前みたいに二人でデートに出かけたい、一緒に食事に行きたい、と吐露した。

切なかった。



こういった民間療法をしている人は、ときどき、それしかやっちゃいけません、放射線治療はやめるべきなどとまるで宗教めいた団体もあるが、

この施術師さんは、そうではなく、両方することで、相乗効果があるよ、と、決して放射線を否定しない主義である。

希望は捨ててはいけないと思う。



うぬぼれかもしれないが、私はサンタクロースになった。