
私は、サプライズをされるのが嫌いだが、
どうやらこの国の方はそれが好きらしい。
なんか、いつか私もやらなきゃいけないだろうな、
特に、旦那はパーティー好きの義姉と双子。
この義姉こそ、ほんとうにサプライズが好きな人なので、
ああ、この私が計画しなきゃいけないんだろうな、といつも思うのだが、
なにせ、旦那はごちゃごちゃと大人数が集まる会は嫌いなんだそうで、
義姉と正反対なので、結局旦那の好みを優先して、サプライズパーティーをしたことはない。
が、サプライズプレゼント、というのは好きのようだ。
ここ数年とても仲良くしていただいている同年輩のご夫婦がいるのだが、
以前ある書類の翻訳などをした旦那に、お礼の意味も込めて、
そのお二人が、旦那に誕生日にプレゼントをしたいと言ってくれ、
私に、何がいいだろうかと聞いてきた。
旦那は、この誕生日、ちょうど直前に発売される、アップルTVの新版が欲しい、と言っていた。
そのお二人も、うちのだんなの好みをよく知っている人たちなので、
アップル製品にしようと思う。とのこと、
私が、いえ、そんな、お気持ちだけで十分嬉しいです、と言ったものの、
彼らは、
アップルウオッチのストラップはどうでしょう。
でもすごくいろんな色や材質があるんですねえ。
サプライズにしたいので、どれがお好みか、ちょっと探りをいれてもらえますでしょうか。
スパイ活動、よろしくお願いします!
とメッセージを送ってきた。
わかりました。それとなく聞いてみます。
偶然、当人もアップルTVを買うといっていたところだったんですよ。
と、答えたものの、はて、どう聞いたらいいものか。。。と考え込んでしまった。
すると、すぐ友人からメッセージが。。。
私の日本の兄が欲しいと言っているので、50代半ば男性、流行に敏感、体格よい方な人は、どんなのが合うかしら、というストーリーで聞いてもらってはどうでしょう。
なるほど、なるほど。。。
そうしようと、思っていたら、
旦那は、次の日、
やっぱりアップルTVはやめて、この時計のストラップにするわ。と言った。
えっ!?
でも、これ、アメリカから輸入しなきゃいけないから、自分で買うわ。と言い出した。
な、なんで、アップルTVをやめたの?
というと、
アメリカ版なら、音声反応機能で、声だけでテレビをオンオフできるシステムなのに、NZのはできないから。だと。
あちゃー、そうすると、友人のと重なってしまう!と心の中では焦りながら、
んじゃ、そういうことで、それ、誕生日プレゼントね。
と、私は平静を装って言った。
が、ああーっどうしよう。
と、私は別の部屋に行って友人にメッセージ。
(ベンベベベンベンベ、べ、べ ベンベベベンベンべ、べ、べ、、、←007のテーマが頭の中で流れ)
すると、友人、あ、それじゃあ簡単、私たちがアップルTVにします!
ちょ、ちょっとまって、そんな高いものはいただけないです、ほんとに!と、私。
それに、主人も、システムに不満があるそうなので、いらないといっているので。。というと、
あ、そうか、値段はともかく、機能がよくないのなら、、ねえ。。。と考えてくださる様子になった。
私はややほっとしていたのだが、
次の朝、義弟からメールが旦那に入った。
それが、
アップルTV買っちゃった!ということだった。
すると、旦那、やっぱりアップルテレビ、買う!と言い出し、
なんじゃ、そりゃ!と、私はまたケータイを持って別の部屋に、、、
ベンベベベンベン、ベンベンベン、、、メッセージを送り、、、。
友人は、馬鹿受けしていた。
結局、友人は全く別のものを選んでくれたそうである。
やれやれ。