義母は、そのあとすぐ電話して断ったのだが、
どうやら旦那さんの息子はそれが気に入らなかったらしく、話の途中でブツッと電話を切った、というのである。
ある会社が倒産に追い込まれた場合、その人の財産を、直前に別の人の名義にしてはならないという法が最近できたらしい。
こういう倒産話は、もっと大きな会社などだと新聞にも載り、
倒産しても、いい車を何台も持って乗り回し、家もファミリートラストで守られているから
生活の質は落とさずに、借りたお金も返さない、というか、法的に返せない形になっている、なんていう話もゴロゴロしていた。
理屈から言えば、その財産を別の人の名義にした日にちなどを調べれば、一目瞭然だとは思う。
ただ、以前は規制が厳しくなかったのであろう。
で、もし、この車の登録者の名前を義母の旦那さんにしてしまったら、
共犯として一緒に罪に問われることだってありうる。
それより何より、万が一、その彼がその車に乗っている時に、事故にでも巻き込まれたら、
その責任が車の持ち主にかかってくる。
トラブルに関わることを肌で感じた義母は、すぐに旦那さんの息子に電話して、話は撤回、ノーと言ったのよ、
と私の旦那にことの一部始終を話したのであった。
私はといえば、断りの一言を、義母の旦那さんの口から出なく、義理の立場の彼女から言ってしまう事にも、かなり驚いた。
義理でも、言いたい事言っちゃっていいんかな、この国では。。。
いや、義母はこのファミリーの大御所だからそういう事が言えたんだろうな。。。
などと頭を巡り。。。
それにしても、義姉にしろ、この彼にしろ、あなたの周りには困った人がいるものね。。。と、私は旦那に言ってしまったが、
反対から言えば、私のようなドラマのない人間は、かなりつまらないやつなんだろうな。