長男が3歳児クラスのときの話です。
その時、5歳児クラスにはダウン症の男の子が在籍していました。
特に誰かに話を聞いたわけでもないですが、顔つきでそうなのだろうとわかりました。
保育園では朝早い時間は違う学年との合同保育があり、3~5歳は同じお部屋で過ごします。
長男の支度をしていると、そのダウン症の子がやってきました。
その子はとても人懐っこく、私にも話しかけてきますし、長男に肩を組んだりして、新入園の長男を可愛がってくれているようでした
私は、ダウン症の子は穏やかで人懐っこいと聞いたことがあるけど、本当だなーと思っていました。
そこに、長男と同じ3歳児クラスのお友達が登園してきました。
その子はダウン症の子を見ると、顔を歪めて「怖い~!怖い~!」と泣き出しそうな声を出しました
ダウン症の子は特に怖がられるようなことはしていませんでした。
でも、そのお友達は何か感じるものがあったのでしょうね
顔つきが怖く感じたのか?
ぎこちない動きが怖く感じたのか?
わかりませんが…。
その子のパパさんは無言でした。
「そんなこと言わないの!」とか「怖くないよ」とか言ってなかったです。
パパさんは、どういう気持ちだったのでしょう?
怖いと思うのも当然と思っていたのかな?
子供が悪意なく感じたことについて、否定しない方がいいような気もしますが、怖くないよと正してあげた方がいいような気もします。
例えは悪いかもしれませんが、大きな犬を子供が怖いと言ったら、迷わず怖くないよと言ってあげられると思います。
でも、ダウン症の子のことは、怖くないよと言ってあげられなかった、ということなのかな…。
私はそのパパさんやご家庭が、障害児に対してあまり理解がないのかもしれないな…と思いました。
一方で、それが当然なのかもしれないとも思います。
ちなみに、その頃うちの次男はまだ自閉症や知的障害の診断は受けておらず、遅れているだけかな?と思っていた頃です。
私がそちら側になるとは、まだ思っていなかった、あの頃…
ところで、私は障害児に対して偏見が少ない方なのかもしれません。
というのも、私が通っていた幼稚園は障害児を積極的に受け入れていたため、小さな頃に障害児が身近にいたのです。
ダウン症、知的障害、聴覚障害、小児麻痺などの子が普通に在籍していたので、あまり特別なことと思っていませんでした。
小学校にも別棟に知的障害の学級と肢体不自由児の学級がありました。
また、3年生の終わりに引っ越すまで一緒に小学校に通っていた女の子は、恐らく知的障害がある子でした。
普通学級にいましたが、たまに癇癪もあったから自閉症だったのかもしれません。
その子もその子の兄弟も同じ幼稚園出身で、私は特に気にせず一緒に遊んでいました。
だからなのか?
次男が自閉症と診断された時も、そこまで絶望することはなかったです。
以前の職場に自閉症やその他の発達障害のある社員がいて、その障害がどんなものであるか、周りはどう対応すべきか、少ないながら知識があったというのもあると思います。
やはり、人は知らないもの、よくわからないことについて、恐怖を感じたり排除したくなくのだなと思います。
小さな子供でさえも。
さて、ひとつ気になっているのは「怖い」と言ったお友達の妹さんは、次男と同じ組なのです
次男のこと、いずれ怖がったりするのかもしれません
次男は今のところ、人懐っこいわけではないし他害もないので、他の子が自分から近づかなければ何も起きないとは思うのですが
やはり、次回の懇談会ではカミングアウトした方がいいのでしょうね…。
そう思いながらも、懇談会のある約1年後、次男は目覚ましい成長を遂げていて、カミングアウトが不要になればいいのにと思ってしまいます