このブログのかなり最初の方の記事で、


自分のミスをノートに記録し、見直すことで
ミスを改善しよう


と書きました。


こうすることで問題を解いている際に自分のミスを
減らす対策ができ、また同じミスをしそうになったとき
過去のミスを思い出すことでミスを防ぐことができる。


ミスを減らすコツはミスした経験を思い出しやすいように、
その経験を強く意識できるようにしておくことでした。


もうひとつ意識して欲しいことがあります。
最近自分のノートを久しぶりに見ていたら、
ミス以外にも書いていることが結構ありました。


それは計算をする前に思い出すことで、
計算スピードを上げるためのものです。


これをしないと、計算が速い人に差をつけられ、
ライバルたちが次の問題を解いている間にまだ自分は
前の問題を解いている
ということになります。


周りの人がページをめくる早さに驚きながら
「まだおれはこの問題をやっているのに!」
なんて思いながら更に計算を速くしようとして
ミスする可能性が高まります。


しかし、計算スピードを上げることができれば
1つの問題に書ける時間が減り、その積み重ねが
あと1問解く時間をとれるかとれないかの
差になっていきます。


ですから是非、ノートに記録することで
計算スピードを高めていきましょう。


では、何を記録するのか。
それは、余分な計算をしたことに気付いたら、
より速く解く方法を記録する
ということです。


これを記録するときは以下のを書くようにしてください。


(1)自分がやってしまった時間のかかる計算
(2)速く解くことができる計算
(3)(1)と(2)で何が違うか、どんな計算を省くことができたか



この(3)が大切で、そのために(1)と(2)の両方を書くと言っても
良いくらいです。


次の計算例を見てください。


例 全ての目が等しい確率で出るサイコロの
目の数の期待値を求める


(期待値)=1×1/6+2×1/6+3×1/6+4×1/6+5×1/6+6×1/6



これどうやって計算しますか?
例えば、あとのことを考えずに約分するクセがある人は
こんな風に計算してしまいます。


(期待値)=1×1/6+2×1/6+3×1/6+4×1/6+5×1/6+6×1/6
=1/6+1/3+1/2+2/3+5/6+1
=1/6+2/6+3/6+4/6+5/6+6/6
=(1+2+3+4+5+6)/6
=21/6
=7/2



この計算をして、ほとんどの人が
約分しなくてよかった
ということに気付くと思います。


何故なら、最後に通分するので再び分母を6で統一
しなくてはいけないからですね。


こういったことを見逃してしまうと、
また期待値を求める計算に出くわしたとき、
たいてい同じように約分して時間のかかる計算を
選んでしまいます。


それは、ひとそれぞれ解き方にクセがあるからです。
しかし、ノートに記録して何度も見直すことで
期待値の計算に再び出会ったとき、最短のルートを
選べるようになります。


この場合、ノートには例えばこんな風にかくとよいでしょう。


(1)
(期待値)=1×1/6+2×1/6+3×1/6+4×1/6+5×1/6+6×1/6
=1/6+1/3+1/2+2/3+5/6+1
=1/6+2/6+3/6+4/6+5/6+6/6
=(1+2+3+4+5+6)/6
=21/6
=7/2

(2)
(期待値)=1×1/6+2×1/6+3×1/6+4×1/6+5×1/6+6×1/6
=(1+2+3+4+5+6)/6
=21/6
=7/2

(3)
最後に通分をするので、約分をする必要がなかった



この(3)で「最後に通分をするので」と書きました。
これは少し工夫してみたところで、分数計算に出会ったとき
最後に通分するのかしないのかを意識して解くことが
できるようにしてみました。


このように、余計な計算を省くクセをつけることで
スムーズに計算し、速く答えを出せるようにすることが
精神的な余裕を生み、また問題を速く解くことのコツです。
是非取り組んでみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。