麻生祐未(小原千代)
正司照枝(小原ハル)
栗山千明(吉田奈津)
板尾創路(末松店主)
甲本雅裕(木之元栄作)、上杉祥三(木岡保男)、須賀貴匡(安岡泰蔵)、柳生みゆ(小原静子)、小松健悦(奥中宗次郎)、眞木めい(小原清子)、吉田葵依(小原光子)、飯島順子(木岡美代)、真鍋拓(奈津の夫・吉田康夫)、西村頼子(末松商店の客)、白山豊(善作の弟子)、友寄由香利(芸姑)、増岡恵美(同)、美輝明希(仲居)、旭屋光太郎(吉田屋の客)、NAC、劇団東俳、舞夢プロ、日本芸能センター、キャストプラン
小林薫(小原善作)
昭和9年(1934)。新年が明けあっという間にふた月が経ったが、糸子の生活は何も変わっていなかった。末松商店には毎日大勢の客が押し寄せてきて、それに追われている間に一日が終わり、昼食を食べる時間もろくに取れない状態だった。善作の謡の教室を止めることにして、一人だけ残った弟子にこれが最後の稽古だと告げる。謡を止めて何かやるのかと聞かれ、「いやもう、綺麗さっぱり千秋楽や」と答える善作。木岡履物店。木岡は出かけようとしていたところを妻に見つかり、今日は行かなくてはいけないと必死に懇願する。木之元電キ店。木岡が意気揚々と店に現れ、「鬼も頼めば人食わず」、妻に今晩の訳を話したら小遣いまでくれたと話す。店内には布にくるまれた看板らしきものが置いてある。それをリアカーで運ばなくてはならないが、善作のためだと声を揃える2人。吉田屋では、奈津が芸姑と油を売っている夫・康夫に小言を言っていた。そこへ玄関先に泰蔵が現れる。自分に用があって来たのかと勘違いする奈津だったが、泰蔵は善作たちに呼ばれていたのだった。泰蔵を部屋に通した後、気になって襖を開けて覗き込む奈津。中では善作が商店街の連中にこれまで世話になった礼と頼みたいことがあると話を切り出していた。途中で布にくるまれた物体は何なのかを尋ねて、大事なところで茶々を入れるなと叱られる奥中。気を取り直して善作が話を続けようとしたところで仲居が梅の間の客が帰ると奈津を呼びに来る。酔っ払った客が自分にできることがあったら何でも言うように言って帰った後、奈津は何もしなくていいから早く帰ってくれと言いつつ宴会の部屋に戻るが、既に善作の話は終わって宴会が盛り上がっていた。翌朝。糸子たちが出ていった後、ハルが善作を起こす。善作はハルが話をしようとするのを止め、自分が決めたことであり、好きなようにさせてくれと言う。表の貼り紙を次々にはがした後、「小原呉服店」の看板を見上げる善作。そんな善作を見つめる千代の目に涙。夕刻、仕事から帰ってきた糸子は木岡に挨拶をするが、どことなく様子がおかしい。店の看板がなくなっていることを不審の思った糸子が中に入ると、三和土に布にくるまれた物が置いてある。家の中は電気もついておらず、呼んでも誰の返事もない。台所に行くと、ハルが揚げ物をしている。なぜ誰もおらず、家の中がからっぽなのかと問い詰める糸子に対し、今日から自分と糸子の2人きりだと答えるハル。
なんだ、結局何もないまま2ヶ月も経っちゃったのね、と思っていたら、最後の最後にまさかまさかの新展開。
木之元たちが用意していたのは恐らく「小原洋裁店」の看板なんでしょうけど、善作が店を譲るだけでなく、ハル以外の一家が揃って出て行ってしまうとは。千尋の谷に我が子を突き落とす獅子のような心境といったところでしょうか。
泰蔵には改装でも頼んだんでしょうか。吉田屋に現れた泰蔵が自分に用があって来たのかと勘違いする奈津、ちょっと恥ずかしいぞ。笑。あと、いくら気になったからと言って部屋を覗いていいのか、若女将。
どうやら来週になって川本と結婚、子供も生まれるようですね。これからの展開も楽しみです。