猿博打『ラスボス前にもう一杯』2回目 | 新・法水堂

新・法水堂

演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

猿博打 特別公演第四弾

『ラスボス前にもう一杯』



2024年6月21日(金)〜30日(日)
スタジオ空洞

脚本:青沼リョウスケ(劇想からまわりえっちゃん)
演出:村上弦(猿博打)
制作:河村凌
照明:緒方稔記 照明オペ:佐久間喜望
音響:大嵜逸生 音響オペ:香西守
アクション監修:青沼リョウスケ
宣伝美術:村上弦
主題歌:AnmituTea Records
フライヤー表面制作・キャラクターイラスト:久保磨介
スーパーお助けマン:水澤桃花

出演:

河村凌(武闘家・スロコッブ)

村上弦(勇者・サンデイ)

板場充樹(賢者・ジューン)

小関えりか(モンスターの声)


STORY

三人の冒険者は長年の旅の終着点であり目的となる大魔王の部屋の目前。臆病者の賢者は引き返す事を提案する。勇敢な武闘家は突き進む事を提案する。優しい勇者は冒険を振り返る事を提案する。「ここまで来るのに、色々な事があったなあ」うっかり思い出話に華が咲き、三人はラスボス前で飲み会を始めてしまう?! 冒険者達よ、そろそろお開きにしてください。世界は救われるのか? 友と歩んだ人生を振り返る、乾杯思い出コメディ!…おや? この中に裏切り者がいるようだ…【公演チラシより】


猿博打5周年記念2nd。

昨日の1日限定公演『書き人知らず』に続いて2日連続の猿博打。


本作は初日に続いて2回目の鑑賞となったが、正直なところ、初日よりも断然よくなっていた。3人の演技がこの短期間でもレベルアップし(RPGモノだけに)、とりわけ終盤のシリアスモードのシーンは前半の緩いシーンとの対比がより濃くなって惹きつけられた。
青沼リョウスケさんによる脚本も3人の個性を活かしたものだなと改めて感じた。実は賢者ではなく遊び人のジューン、実はラスボスの息子であるスロコッブことブッコロス、過去にはお化けと呼ばれて家から出ようとしなかったサンデイ、それぞれに見せ場が用意してあって3人の魅力が感じられるものになっていた。


上演時間1時間21分。