#家で出来る演劇『狂言山月記』 | 新・法水堂

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#家で出来る演劇at戸山公園野外演奏場跡

『狂言山月記』

きょうげんさんげつき


2024年6月6日(木)〜9日(日)
戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡

企画:日野あかり(#家で出来る演劇/日本のラジオ)
脚本:屋代秀樹(日本のラジオ)
演出:本橋龍(ウンゲツィーファ)
舞台監督:アンディ本山 音響:本橋龍
衣装・小道具:日野あかり
ビジュアル撮影・デザイン:鈴木あかり
配信映像撮影・編集:中沢志保、山根裕之

出演:
宝保里美[シンプソンズ](甲・李徴の友人)
家田三成[坂井水産](乙・李徴の弁護人)
日野あかり(丙・李徴のファン)
横手慎太郎[シンクロ少女](丁・警察官)

STORY
東京都新宿区内にて三体の他殺死体が発見された。三人の被害者の身元は様々であったが、遺体に同様の損傷が見られることから、警察は連続殺人事件として捜査本部を開設、事件発覚からおよそ一週間後、殺人の疑いで住所不定自称小説家の李徴容疑者を逮捕した。李徴容疑者は三件の殺人、死体損壊の罪で起訴され、弁護側は心神喪失による無罪を主張したが、一審の判決では検察の求め通り、李徴被告人には死刑が宣告された。【当日パンフレットより】

戸山公園野外演劇祭参加作品。

中島敦さんの「山月記」をモチーフにした野外劇(#家で出来る演劇なのに。笑)

物語は3人の人間を噛み殺した男(李徴という名前は最後の方に出てくるが、それまでは口パク)に死刑判決が出された後、容疑者の友人と弁護士が現場となった公園を訪れるところから始まる。友人は2件目の殺人が起きた日の夜、男が藪から出てきたところを目撃していたが。そこに容疑者のファンだという女と最初に現場に駆けつけた警官が現れ……。
ロケーションのよさもさることながら、この場所でしか出来ない演劇という感じがしてとてもよかった。音響の使い方も凝っていた。
宝保里美さんは主演として終始芝居をリード。主宰の日野あかりさんは表情の作り方からして、やや神経質でストーカー気質もある女性を巧妙に演じていた。

上演時間1時間後8分。