万城目学『ホルモー六景』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『ホルモー六景』



著者:万城目学
出版社:角川書店

刊行日:2007年11月22日
価格:1,365円


ドラマ化された『鹿男あをによし』の原作者・万城目(まきめ)学さんのデビュー作『鴨川ホルモー』のサイドストーリー6篇。
前作を読んでいなくてもある程度“ホルモー”については分かるようにはなっているが、やっぱり前作を読んでおいた方が楽しめるようで。

個人的には第三景「もっちゃん」が好き。
“もっちゃん”というのは京都を舞台にした名短篇を書いた小説家のことなのだけど、その作品のことを知らないと楽しめないかも。今やあの老舗書店もカラオケ店なのだよなぁ、嘆かわしい。

続く第四景「同志社大学黄龍陣」のヒロインは私と同じ大学で同じ学科ということもあり、彼女が憧れる桂教授を某教授の顔を思い浮かべて読んでみたり。まぁあんなに簡単に研究室がある棟や書庫には入れないけどね。
“田辺坂”とか“興戸駅”とか懐かしすぎス。

ちなみに『鴨川ホルモー』は映画化が決定したそうで。順序は逆になったけどそちらも読んでみるか。