WOWOW『東京貧困女子。―貧困なんて他人事だと思ってた―』第4話 | 新・法水堂

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連続ドラマW

『東京貧困女子。―貧困なんて他人事だと思ってた―』第4話



2023年12月8日放送 WOWOW 27分
監督:遠藤光貴
原作:中村淳彦『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社刊)
脚本:高羽彩 音楽:田渕夏海
主題歌:THE YELLOW MONKEY「ホテルニュートリノ」(ワーナーミュージック・ジャパン)
企画・プロデュース:大木綾子
プロデューサー:小髙史織、遠藤光貴、高橋優子
撮影:栗田東治郎 照明:藤井隆二
録音:西岡正巳 撮影助手:田中安奈、森真由子
撮影応援:橋本朱里
照明助手:大町昌路、新井和成
照明応援:和田徹、尾関郷、鈴木裕之
録音助手:川上翔生 編集:佐藤和志
オンライン編集:宮下蔵、福地寿樹
整音・MA:市村聡雄 機材担当:萩原直也
編集デスク:下元徹
音楽プロデューサー:谷口宏紀
選曲・音響効果:榊原聡志
スタイリスト:市原みちよ、尹美希
ヘアメイク:馬場泰樹
ヘアメイク助手:松尾奈緒
監修:吉祥眞佐緒、松元ちえ、岸田花子
取材協力:安部美森 衛生スタッフ:秦位子
助監督:増間高志、森嶋星安
制作担当:河内隆志 制作主任:小宮伸之
制作進行:チモライ・マッティア
プロデューサー補:國安馨
制作応援:白川士 制作デスク:田中友子
スチール:高橋裕子 ポスタースチール:KIMU

出演:
趣里(編集者・雁矢摩子)
三浦貴大(フリーライター・﨑田祐二)
宮澤エマ(三井恵子)
高橋ひとみ(摩子の母・宮下菜穂子)
淵上泰史(祐二の親友・望月遼太郎)
柿丸美智恵(編集長・小柳茉莉子)、金澤美穂(摩子の友人・久保田萌音)、梅舟惟永(摩子の同僚・篠崎綾乃)、三浦獠太(同・浦沢圭輔)、樋井明日香(摩子の友人・新城ゆり)、大迫鈴(摩子の娘・雁矢うた)、結城陽葵(電車内の女性)、宮崎大和(電車内の男性)、日野出清(同)、山口翼(同)、松木研也(同)、末吉司弥(恵子の夫)、横内洋樹(アナウンサー)

STORY
高校時代、電車で女性が痴漢に遭った場面に居合わせ、ある光景が忘れられない摩子。取材対象の恵子から、男所帯の会社で受けた苛烈なパワハラやDVについて聞かされ、今も日本社会の構造の中で女性が虐げられている現状に心を痛める。摩子は祐二とその友人の遼太郎に、「女性として生きること」について改めて想いを吐露するが……。そんな中、祐二にも、かつての恋人に関するある秘密があることを知る。【公式サイトより】

東洋経済オンラインで連載された中村淳彦さんのルポ『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』を連ドラ化。

女性の貧困は女性差別の表れ。
まさしくその通りですよね。この社会が男性中心に回っているからこそ、同一労働同一賃金も定着せず、女性は経済的に自立することも難しくなる。摩子が「自分が差別される側なんて気づきたくなかったなぁ」と言っていましたが、多くの女性が無意識なのか意識してなのか、それを当たり前のものとして受け容れているというのが現状なのでしょうね。映画『市子』でも扱われていた離婚後300日問題なんてのも結局は女性のことを何も考えていないがゆえの規定でしょうし。
劇中、ニュースで流れる池袋の事件は2021年8月に発生した小田急で女子大生が刺された事件をモチーフにしたものでしょうけど、女性というだけで危険な目に遭う。また、摩子が高校生の時に遭遇した痴漢の被害に遭った女性がなぜか謝らなければならないという理不尽な目に遭う。それで声を上げたら上げたでセカンドレイプまがいの言動がネット上に溢れる社会って一体……。
それにしても趣里さん、制服姿が違和感なし。
あと、宮澤エマさんもこういう精神状態ギリギリの女性を演じさせたらうまいですよねぇ。

一方、祐二の過去も明らかに。なるほど、交際していた女性が突然失踪し、風俗で働いていた彼女を捜すという目的もあって風俗ライターになったわけですな。