WOWOW『東京貧困女子。―貧困なんて他人事だと思ってた―』第1話 | 新・法水堂

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連続ドラマW

『東京貧困女子。―貧困なんて他人事だと思ってた―』第1話



2023年11月17日放送 WOWOW 25分
監督:青木達也
原作:中村淳彦『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社刊)
脚本:高羽彩 音楽:田渕夏海
主題歌:THE YELLOW MONKEY「ホテルニュートリノ」(ワーナーミュージック・ジャパン)
企画・プロデュース:大木綾子
プロデューサー:小髙史織、遠藤光貴、高橋優子
撮影:栗田東治郎 照明:藤井隆二
録音:西岡正巳 撮影助手:田中安奈、森真由子
撮影応援:橋本朱里
照明助手:大町昌路、新井和成
照明応援:和田徹、尾関郷、鈴木裕之
録音助手:川上翔生 編集:佐藤和志
オンライン編集:宮下蔵、福地寿樹
整音・MA:市村聡雄 機材担当:萩原直也
編集デスク:下元徹
音楽プロデューサー:谷口宏紀
音響効果:榊原聡志
スタイリスト:市原みちよ、尹美希
ヘアメイク:馬場泰樹
ヘアメイク助手:松尾奈緒
監修:吉祥眞佐緒、松元ちえ、岸田花子
取材協力:安部美森 衛生スタッフ:秦位子
助監督:増間高志、森嶋星安
制作担当:河内隆志 制作主任:小宮伸之
制作進行:チモライ・マッティア
プロデューサー補:國安馨
制作応援:白川士 制作デスク:田中友子
スチール:高橋裕子 ポスタースチール:KIMU

出演:
趣里(編集者・雁矢摩子)
三浦貴大(フリーライター・﨑田祐二)
田辺桃子(大学生・広田優花)
高橋ひとみ(摩子の母・宮下菜穂子)
淵上泰史(祐二の親友・望月遼太郎)
柿丸美智恵(編集長・小柳茉莉子)、金澤美穂(摩子の友人・久保田萌音)、梅舟惟永(摩子の同僚・篠崎綾乃)、三浦獠太(同・浦沢圭輔)、樋井明日香(摩子の友人・新城ゆり)、大迫鈴(摩子の娘・雁矢うた)、黒田浩史(優花の客)、才川コージ(カラオケ店店員)、嶋崎裕道(カフェ店員)

STORY
経済誌の契約編集者でシングルマザーの摩子は、「女性の貧困問題」をテーマにした連載を担当することに。風俗ライターの祐二とともに取材を開始する。2人は早速、風俗やパパ活で稼ぎながら、国立大学の医学部に通う優花にインタビューを行なうが、取材対象への祐二の無遠慮な言動に不信感を抱く摩子。さらに、ある理由からインタビュー記事が炎上し、優花と連絡が途絶えてしまい……!?【公式サイトより】

東洋経済オンラインで連載された中村淳彦さんのルポ『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』を連ドラ化。

連続テレビ小説『ブギウギ』では激動の昭和を生きている趣里さんが、現在進行中の貧困問題について向き合っていく。
摩子はシングルマザーで母・菜穂子に娘のうたの面倒を見てもらいながら、契約編集者として働いている。出戻りの摩子は編集長から与えられた「女性の貧困問題」をネット記事にするべく風俗ライターの祐二とコンビを組むことになるわけだが、彼女自身が貧困とまでは言わなくとも金銭の余裕がないことは冒頭の友人たちとの対比でもよく分かる(高そうなアクセサリーも食後のスイーツも摩子には手が出せない)。
大学生の優花に取材した際、テニス部の活動にもお金がかかると言っていた部分が反感を招きかねないと危惧した摩子は、祐二に削除を提案するも「何も分かっていない」ととりつく島もなく拒否されてしまう。仕方なくそのままネットにアップするが、案の定、アンチコメントが並ぶ結果となる。
生活保護を受けている人に対しても「贅沢は敵だ」とばかりに趣味にお金をかけていることを批判する声というのは起こりがちだけど、「健康で文化的な最低限度の生活」を送ることは憲法でも保障されているわけで、他人がとやかく言うことじゃありませんわな。
ところで祐二がいつも波打ち際の動画を見ているのは何なんですかね。

同時期に活躍した伊藤蘭さんの娘と山口百恵さんの息子がコンビを組むとは!(ちなみに水谷豊さんと三浦友和さんは同じ1952年生まれで立川市出身という共通点が)…と思っていたけど、TBS『リバース』では夫婦役で共演していたのね。
高橋彩さん脚本ということで、柿丸美智恵さんがキャスティングされているのも嬉しいところ。