連続テレビ小説『ブギウギ』第1週「ワテ、歌うで!」(第1回) | 新・法水堂

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連続テレビ小説『ブギウギ』
第1週「ワテ、歌うで!」(第1回)


作:足立紳
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー☆ブギ」中納良恵、さかいゆう、趣里
語り:高瀬耕造アナウンサー
タイトル制作:牧野惇 時代考証:天野隆子
風俗考証:刑部芳則 大阪風俗考証:谷直樹

出演:
趣里(福来スズ子)
澤井梨丘(花田鈴子・幼少期)
なだぎ武(易者)、岡部たかし(アホのおっちゃん)、宇野祥平(ゴンベエ)、妹尾和夫(熱々先生)、楠見薫(あん摩・アサ)、三谷昌登(八百屋・キヨ)、八田麻住(タイ子の母・海子)、大塚宣幸(田山先生)、清水胡桃(親友・タイ子)、又野暁仁(弟・花田六郎)、湯田大夢(同級生・松岡)、中山睦月、田中想(中田総司)、石坂大志(石川清志)、OSK日本歌劇団、グループエコー、キャストプラン、ASOBINEXT、TRUSTAR、スリーピース、ボズアトール、関西タレント事務所、アクターズ・ハウス、DIVA、劇団東俳、松竹撮影所俳優部、ピカロ
草彅剛(羽鳥善一)
菊地凛子(茨田りつ子)
水川あさみ(花田ツヤ)
柳葉敏郎(花田梅吉)

撮影協力:東近江市、滋賀ロケーションオフィス
資料提供:新宿歴史博物館、マツダ映画社
歌劇音楽:甲斐正人 舞台演出:荻田浩一
大阪ことば指導:一木美貴子
所作指導:藤間豊宏
振付:木下菜津子 歌唱指導:ゆうき
楽団指導:MITCH 料理指導:広里貴子
仏事指導:丈徳 助産指導:前田利子
あん摩指導:中谷洋子 青森ことば指導:和海
そろばん指導:木下和真
ヘアメイク(羽鳥善一):永嶋麻子

制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
美術:掛幸善 技術:東川和宏
音響効果:伊東俊平
助監督:松岡一史 制作担当:本田良太
編集:松屋周平 記録:外川恵美子
撮影:大石理沙 照明:山本大貴
音声:渡辺暁雄 映像技術:前田惇徳
VFX:北昌規 音楽録音:野口康史
美術進行:齋藤強 装置:坂口大吾
装飾:長洲史雅 衣装:横山智和
メイク:堀洋子 かつら:松本誠也
演出:福井充広

STORY
今から75年前、戦後の世の中に、人々を楽しませ、励まし、生きる活力を与えた歌手・福来スズ子。歌で日本中をズキズキワクワクさせた、笑いと涙の物語が始まる! 大正15(1926)年、大阪・福島にある銭湯の看板娘・花田鈴子は、いつも父・梅吉、母・ツヤ、そして個性豊かな常連客の前で歌を披露している。ある日、鈴子は親友のタイ子から好きな人はいないのかと聞かれる。【NHK公式サイトより】

さていよいよ始まりました『ブギウギ』。
ブギの女王こと笠置シヅ子さんをモデルにした物語で主演が趣里さん。これはもう期待するしかない、というわけで久し振りに朝ドラレビューをしていくことにしました。半年間よろしくどうぞ。

まず初回は定石通り、成人してからの姿に触れておいて子供時代から物語が始まるパターン。
昭和23年(1948)東京。歌手の福来スズ子は未婚の母。同じく歌手の茨田りつ子や作曲家の羽鳥善一に促されてステージに向かい、「東京ブギウギ」を披露。
挨拶代わりの一曲といったところですが、やはり趣里さんはハマり役ですね。淡谷のり子さんをモデルにした茨田りつ子、服部良一さんをモデルにした羽鳥善一と今後どのようなドラマが展開されていくのか、半年間ズキズキワクワクさせてくれることでしょう。
主題歌並びにタイトルバックもいい感じ。

物語は大正15年(1926)の大阪市福島へ。
後の福来スズ子こと花田鈴子は父・梅吉と母・ツヤが営むはな湯の娘で、歌うことが大好き。
はな湯にはいつもタダで風呂に入りに来るアホのおっちゃん(なんちゅう役名や)、何度も見合いに失敗している八百屋のキヨ、熱々が口癖の熱々先生と個性的な人たちが出入り。あん摩のアサは出た、BK制作朝ドラの常連、楠見薫さん。
更にはな湯には梅吉が川に飛び込んだところを助けたゴンベエという男が働いていますが、記憶を失っているとのこと。ここらにもドラマがありそうです。
母親役の水川あさみさんは同じ足立紳さん脚本(監督も)の『喜劇 愛妻物語』からの起用でしょうね。ゴンベエ役の宇野祥平さんも出ておりました。

小学校パートでは着席の後に礼!で机に頭をぶつける小ネタ。関西の小学校ならやりかねない(偏見)。
ところで、親友・タイ子の少女時代を演じるのが清水胡桃さんなんですね。スズ子の同期役で出演する清水くるみさんは29年生きてきて初めて同姓同名の人に会ったので、すごい勢いで話しかけてしまったとか。笑
そして弟の六郎役が『舞いあがれ』で自閉症の少年・朝陽を演じていた又野暁仁くん。独特の雰囲気がありますな。


先日発売された佐藤利明さんの『笠置シヅ子 ブギウギ伝説』によれば、笠置さんは香川県に未婚の母のもとに生まれ、添え乳をしていた亀井うめの養女として大阪で育てられることになったとか。うめは養女であることを隠し、実の親にも会わせなかったそうですが、実は笠置さんは知っていたそうで。そのあたりはドラマでも描かれるんでしょうかね。