あひるなんちゃら
『真夜中にコライダー団地で』
IN A MIDNIGHT AT THE COLLIDER DANCHI
2023年9月28日（木）〜10月1日（日）
駅前劇場
脚本・演出：関村俊介
照明：久保田つばさ
音響：星野大輔（サウンドウィーズ）
音響操作：櫻内憧海
音楽：綱島慎平 WEB：ムー
宣伝美術：川田昌史（STARLIGHT FACTORY）
公式サポーター：日栄洋祐（キリンバズウカ）
育休：伯美乃里、田代尚子
制作：中川加奈子、野村梨々子
テーマ曲：「真夜中にコライダー団地で」唄：江見昭嘉（MCR）、林あや、篠本美帆（あひるなんちゃら） 作詞・作曲・編曲：綱島慎平
出演：
根津茂尚（ヨシオ）
木村はるか（ヨシオの妹・フユコ）
石澤美和（みーくんママ・カツラダ）
平川はる香（ゆきちゃんママ・キミヅカ）
蜂井玲（ちづちゃんママ・ヨシミ）
松木美路子（配達員・アサヌマ）
杉木隆幸（ヨシオの幼馴染み・センカワ夫）
篠本美帆（センカワ妻）
澤唯［サマカト］（謎の男・マルシマ）
STORY
取り壊しが決まっているロケット団地に妹フユコと二人暮らしのヨシオ。ある夜、部屋のドアをノックする音がするが誰もおらず、フユコも自分ではないと否定する。再びノックがしてドアを開けてみると、そこには額にシールを貼った、いや、シールに貼りつかれた男が立っていた。男は「人間よ、コライダーを止めろ」と謎の言葉を発する。その噂はママ友のカツラダ、キミヅカ、ヨシミの間にも広まり、ヨシミが不審な男が3棟に住んでいることを突き止める。一方、ヨシオは幼馴染みのセンカワの部屋を訪れ、屋上への鍵を貸して欲しいと頼むが、配達員がハンバーガーセットを持ってくるのを待ちかねているセンカワ夫妻はヨシオを追い返そうとする。
あひるなんちゃら最新作。
上演前に関村さんが劇団員の子供という男の子を連れて登場し、諸注意。スマホが鳴っても仲間意識で寛容にと。男の子のダンス披露などの後、開演。
舞台はオフホワイトの床に白い丸椅子が3つ。背景にも床と同じ色合いの布が張られ、一部は開閉可能。
毎回理系な要素が入ってくるあひるなんちゃらだが、今回のタイトルにあるコライダーは衝突型加速器のことで、団地の地下でそれを用いてブラックホールを生成する実験が行われているという噂が流れている。
そこへやってきたシールにしか見えない宇宙生命体は、人間の額に貼りついて要求を伝えてくる。
……といわゆるファーストコンタクトものっぽい設定ではあるが、冒頭の兄妹の会話からして緩く肩の力を抜いて楽しめる。
中では、ママ友同士の会話で、「額（ひたい）」すら知らないちづちゃんママが時折鋭い一言を発し、みーくんママが「真理！」と驚くくだりが好き。
あと、やたら仲のいいセンカワ夫妻もラブリー。
上演時間1時間15分。