『バト・ミツバにはゼッタイ呼ばないから』(サミ・コーエン監督) | 新・法水堂

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『バト・ミツバにはゼッタイ呼ばないから』

you are SO NOT invited to my BAT MITZBAH
 

 
2023年アメリカ映画 102分
監督:サミ・コーエン
脚本:アリソン・ベック
原作:フィオナ・ローゼンブルーム
製作:アダム・サンドラー、ティム・ハーリヒー、レスリー・モーゲンスタイン、エリサ・コプロヴィッツ・ダットン
製作総指揮:ジュディット・モール、ケヴィン・グレイディ、バリー・ベルナルディ、グレッグ・デニー
共同製作:ジョゼフ・ヴェチェイ、イーライ・トーマス
撮影監督:ベン・ハードウィック
美術:ペリー・アンデリン・ブレイク
編集・共同製作:ブライアン・ロビンソン
衣裳:ジョーディ・シャインバーグ
音楽:エステ・ハイム、アマンダ・ヤマテ
音楽監修:ケヴィン・グレイディ、ブライアン・ボンウェル
キャスティング:メリッサ・デリジア
 
出演:
サニー・サンドラー(ステイシー・フリードマン)
サマンサ・ロレイン(リディア・ロドリゲス・カッツ)
イディナ・メンゼル(ステイシーの母ブリー・フリードマン)
アダム・サンドラー(父ダニー・フリードマン)
セイディ・サンドラー(姉ロニー・フリードマン)
ジャッキー・サンドラー(リディアの母ギャビ・ロドリゲス・カッツ)
ルイス・ガスマン(リディアの父)
ディラン・ホフマン(アンディ・ゴールドファーブ)
サラ・シャーマン(ラビ・レベッカ)
ダン・ブラ(先詠者ジェリー)
イードゥー・モセリ(DJシュムーリー)
ジャッキー・ホフマン(アイリーン)
ディーン・スコット・バスケス(マテオ)、ミヤ・チェック(キム・チャン・コーエン)、アイヴォリー・ベイカー(ミーガン・レヴィ)、ディラン・クロエ・ダッシュ(タラ)、ミリー・ソープ(ニッキ)、ザーラ・クテンパルア(ロニーの友人ザーラ)、ジャド・グッドスタイン(アーロン)、ケイシー・ベラ・スアレス(アーニャ)、マイケル・ブシェミ(用務員)、ジーン・エドワーズ(老いたアイルランド女性)、グレース・トンプソン(ニッキの母)、バニー・レヴィン(ベラ)、ベス・ホール(ジュリー)、アリソン・マッケイ(シルヴィア)、ブルリア・クーパーマン(アンディの祖母)、ジョゼフ・ヴェチェイ(映画館の売店の男)、デイヴィッド・バーンスタイン(カーニバルでのおしゃべりな親)、ミカエラ・マルジョフスキー(岩棚の少女)、アビー・レヴィンソン(同)、ヘンリー・フォーク(1年生)、ジェシー・ゴールドマン(クラスメイト/バル・ミツバの少年)、イジー・シフマン(1年生)、ゼフ・ゴレンスタイン(エリック)、オスカー・チャーク(ジェイコブ)、ナイジェル・ダウナー(用務員補佐)、ローガン・レヴィ(生徒)、アシュリー・ウィルソン(同)、イティ・ガヒリ(同)、ジョディ・バーンスタイン(教師)、ジェシー・シップ(同)、アリス・マイヤーズ(クラスメイト)、サシャ・スマイリー(同)、ハーラ・ニコル・ザベネ(髭の生えた竹馬乗り)、メルヴェイユ(通行人)、ウェイヴィー・ジャオ(同)、モリー・クラフト(追突事故の男)、リー・バーコウィッツ(同)、シャンテル・カンザニーズ(駐車監視員)、アビー・ショルツバーグ(リディアのバト・ミツバの男)、エミリー・アン・デュペレ(バト・ミツバの少女)、ブラント・マシューズ(口から炎を吹く芸人)、ブレイデン・ブロック(バト・ミツバのダンサー)、ブリアナ・アンドラーデ=ゴメス(同)、ジェイデン・レイ・ゴメス(同)、ジャスティナ・ジャンゼン(同)、カラ・リー・カンネッラ(同)、ジャスティン・サンカー(同)、ブランドン・ライジング(同)
 
STORY
親友同士のステイシーとリディアが幼い頃から夢見てきたのは、最高にイケてるバト・ミツバ。しかし、人気者の男子や中学生ならではの揉め事のせいで、計画がおかしな方向に狂い始め、彼女たちの友情と人生の節目を祝う大事な儀式が危機にさらされる。【「Filmarks』より】

アマンダ・スターンさんがフィオナ・ローゼンブルーム名義で執筆したヤングアダルト小説をアダム・サンドラーさん製作で映画化。
 
タイトルにある「バト・ミツバ」に惹かれて鑑賞。バト・ミツバ(字幕では「バット・ミツバ」。統一しようよ……)は12歳になる女性が成人となったことを祝うユダヤ教の儀式で、男性の場合は13歳でバル・ミツバと呼ばれる。
その日はパーティーが催されることになっており、本作のヒロイン、ステイシーとBFF(Best Friends Forever="ズッ友")のリディアは最高のバト・ミツバを迎えることを夢見ている。
ところが、ステイシーは気になる男子アンディの気を引こうと、リディアの忠告を無視して崖からダイブ。そこまではよかったが、その傍らには血のついたタンポンが…(父親が大きなサイズのものを買ってきたため)。赤っ恥をかいたステイシーはリディアに笑われたとおかんむり。更には学校でアンディがリディアにキスをしている場面に出会し、2人の関係は悪化。
リディアのバト・ミツバでの入場動画を作る約束をしていたステイシーは、腹立ち紛れに表に出せないような動画を用いて作成(膣からおならで「チなら」とか…笑)。さすがに送りつけはしなかったが、内容を知らない母親がリディアの母親に動画を送ってしまい、それが本番のパーティーで使われることに。
さすがに事前にチェックしておけよ!という話ではあるけど、仲直りしかけていた2人の関係も台なしに。
もちろん、最後はハッピーエンドを迎えるのだけど、様々な行き違いがあってもBFFであろうとするステイシーとリディアの友情の厚さにほろりとさせられた。

上述通り、タイトルに惹かれて観ることにしたので事前情報はまったく入れていなかったのだけど、ステイシーおよびその姉がアダム・サンドラーさん自身の娘ということ、リディアの母親が妻のジャッキー・サンドラーさんということにびっくり。
リディア役のサマンサ・ロレインさんが可愛らしく、将来ビッグになるかも? サラ・シャーマンさん扮する担任のラビ・レベッカのキャラクターも弾けていてよかった。
あと、個人的に好きだったのは、学生時代、「エクソダス」というバンドを組んでいたというダニ―が、「ジェネシスは取られていたから」と説明するくだり。エクソダス=出エジプト記、ジェネシス=創世記というギャグなのだけど、そもそもジェネシスなるバンドを知らないと通じないわな。笑