『愛の茶番』(江本純子監督) | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『愛の茶番』



2022年日本映画 124分

発案者・シナリオ・編集・監督・製作:江本純子

クリエーション統括:加治屋彰人

整音:深田晃 オンライン編集:原みさほ

スタジオ技術:関谷和久、森史夏、西垣聡美

音楽:タカハシヒョウリ

ピアノ:おおくぼけい

レコーディングエンジニア:萩谷まきお

撮影協力:油絵博士、神藏美子

照明協力:岩下宗一郎

制作応援:中谷綾夏、鈴木ちなを

アソシエイトプロデューサー:木下京子

アシスタントプロデューサー:遠藤留奈

企画協力:金吉唯彦


出演:

遠藤留奈(ルミ)

冨手麻妙(ルミの妹・アキ)

菅原雪(リョウスケの元カノ・リエ)

岩瀬亮(ルミの元カレ・リョウスケ)

美館智範(リエの恋人・トモタロウ)

吉川純広(ルミの昔のセフレ・スミオ)

藤田晃輔(ロマン派詩人・目黒K)

江本純子(アキのマネージャー・ドンコ)

金子清文(ルミの現在の恋人・キヨヒコ)

加治屋彰人(『いらっしゃいませませ新婚さん』のメインMC・カジナ)、田中祐希(カフェ店員)、斎藤千晃、近藤茶、つき、神谷博、神谷由香、古川祥太、宮下昌之、デルソ・ユリス(Kのボーイフレンド)、りいちろ、フリーク小野、あさひ、蓮根わたる、千葉光博、金子優子、モウリタカコ、筏万州彦、田中じぇいむす、梅木祥平、森耕作、鈴木万里絵、高橋龍児、大貫梓、桑原里紗、桑原敦子、渡邉麻衣子、松本高行、三森麻美、石井エリカ、藤木由衣、原涼音、森田結以子、高橋ユキノ、三瀬康之、尹ジンジュ、金子真千、今井幸雄、友政麻里子、春原久徳、石坂浩一、石井克仁、松井領明、みずこしまさし、大友久志、高橋徹、カキヤフミオ、ぼーちゃん∞、奥田康弘、みなぞう、浅野泰弘、らる、野崎昇、うまい、かっしー、てんてん、映画はディナーの後で、森裕治、安田航、久堂秀明、照井恭平、末松信彦、大上達之、吉田朱里、よしだあきら、高橋晃、おぴぴ、五十嵐潤、黒江耕二、アライハルコ、金有那、中村貴一朗、菅原武志、河野朗子、あすみ、小林麻子、松之木天辺、木下京子


STORY

キヨヒコと交際しているルミはかつての恋人・リョウスケを忘れられない。ルミとリョウスケがトモタロウと3人で飲んでいると、リョウスケの元カノのリエがやってくる。リエが今はトモタロウと付き合っていると聞いて驚く一同。ルミはそんなリョウスケの恋愛遍歴に信頼が置けないでいた。一方、ルミの妹・アキは地下系シンガーソングライターとして活動していたが、マネージャーのドンコとは活動方針をめぐってしばしば対立。ルミとアキは波長の合わない姉妹だったが、ドンコがプロデュースし、アキがMCを務めるネット番組にルミとリョウスケが出演することになる。しかし収録当日、リョウスケは現れなかった。


毛皮族の江本純子さん長篇監督第2作。

クラファン支援者特典のオンライン試写会にて。


2019年2月、北千住のBUoYで開催された「江本純子の行動作品『渇望』」で撮影が進められていたのが本作。「作り手」と「観客」の分断をなくす形で、全篇が即興(インプロヴィゼーション)の手法を用いて撮影が行われた。

その中で男女8人ほどの恋愛関係が描かれていくのだが、相関図を作ろうとすると非常にややこしい関係である上に時系列も飛び飛びに描かれていくので、若干取っつきにくい部分はある。

全体を通じて感じるのは愛の不確かさと、そんな不確かなものを追い求めるがゆえの登場人物たちの滑稽さ。しかしながら、時に泣き、時に叫び、時に取っ組み合う彼ら彼女らの姿を笑うことが出来る人間はほとんどいないだろう。

実験的な手法で撮影された本作は、ほとんどがモノクロの映像でスタイリッシュ。演劇作品でも様々な試みを続ける江本純子さん(今月同じBUoYで上演された『セクシードライバー』しかり)、本作も無事に劇場公開されますように。


私も『渇望』に1日だけ参加。最初は隅っこで大人しくしていようかと思っていたけど、2つのシーンにエキストラ出演。今回、待ちに待っていた完成品を見たところ、無事に出演シーンが1つ残っていてめでたく映画デビューとなりました。笑(ブログ記事に自分の名前を書く日が来ようとは)