テレビ朝日『+90000(タスキュウマン)』 | 新・法水堂

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テレビ朝日

『+90000(タスキュウマン)』

 

 

2022年12月15日(木)

EXシアター六本木


作・演出:蓮見翔+Aマッソ・加納

建て付け:いとうせいこう、倉本美津留

音響:眞澤則子 衣裳:寺尾翔子

プロモーション:長岡大河

プロデューサー:水出和樹

チーフプロデューサー:藤井智久


出演:

ダウ90000(園田祥太/飯原僚也/上原佑太/道上珠妃/中島百依子/忽那文香/吉原怜那/蓮見翔)

ゲスト:Aマッソ(村上・加納)
オーガナイザー(神さま): いとうせいこう


STORY

「自由席」

出張からの帰りの列車、先輩社員の吉原に告白していた蓮見は、後方の列の男女3人組のうち、女性がどちらの男性と付き合っているか当てたら付き合ってもいいと言われる。会話を聞く中でどちらとも付き合っていそうな素振りを見せる女性(道上)。片方の男性(園田)が席を立つと、もう一人の男性(飯原)が付き合ってと言い出す。女性は後ろの列にいる男女3人組(上原・中島・忽那)のうち、男性がどちらの女性と付き合っているか当てたら付き合うと言い出す。


「座標軸」(正式タイトル不明)

卒業式前日。体育館では生徒会の道上がピアノの練習をしていた。そこへ女子バスケ部の吉原と忽那がやってきて、ふざけてやり合っていると、先輩の中島が止めに入る。彼女はまとめ上げることが何よりも好きだった。一方、男子卓球部の園田も卒業を控え、2年生の上原・飯原と最後の練習に取り組んでいると、コーチの加納がやってくる。更にそこへ落下部の村上や卓球部OBの蓮見も加わる。


ダウ90000が毎回一組のゲストを迎えて1日限りのステージを作る企画第1弾。記念すべき初回のゲストはAマッソの2人。

 

まずはダウ90000のコント「自由席」。

舞台には、下手向きに並べられたパイプ椅子。

最初に吉原・蓮見ペアが板付き。途中、道上・園田・飯原組と上原・中島・忽那組が後方の席に着席。男女3人組を2つ作れるあたり、ダウ90000ならではのコント。


コント終了後、スクリーンに神さまのいとうせいこうさんが現れて今回の趣旨などを説明し、蓮見さんと加納さんが顔合わせから打ち合わせを重ねていく様子を映像で紹介。


MCパートの後、再び幕が上がり、本篇開始。

舞台奥には紅白幕、床にはマット、その上に下手に向かって椅子が並べられている。下手奥にはピアノ。


てっきり何本かのコントをやるのだろうと思っていたので、まさか1時間超えの作品を持ってくるとは。心構えが出来ていなかったのでちょっと長いな……と思った瞬間もあったけど(どうしても間が悪くなるところもあったし)、いつものダウ90000とはまた違った作品に仕上がっていたと思う。

どこを蓮見さんが書いて、どこを加納さんが書いているかはお二人だけの秘密ということで(付き合っちゃえよ!爆)、メンバーにも知らされていないとのことだけど、体育館を座標軸に見立て、第3象限を使っている卓球部は人気がないとかは蓮見さんのアイディアのような気がする。落下部は加納さんかな。く

1日2回だけの公演なのがもったいない。


終了後、いとうせいこうさんが舞台に出てきてアフタートーク。今回のイベントを知ったのが、せいこうさんがゲスト出演したINU-KERA(犬山イヌコさんとケラリーノ・サンドロヴィッチさんによるトークライブ)だったのだけど、その際、宮沢章夫さんがAマッソ・加納さんのことを高く評価していたという話題が出ていた。なので、加納さんが「宮沢さんに芝居を書けとずっと言われていて…」と名前を出してくれたのはグッと来た。 


なお、今回のイベントはライブ配信の他、年末にテレビ放送もあるとのこと。