国際芸術祭「あいち2022」【常滑市】 | 新・法水堂

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国際芸術祭「あいち2022」

 

 

2022年7月30日(土)〜10月10日(月・祝)

常滑市

 

芸術監督:片岡真実

キュレトリアル・アドバイザー:コスミン・コスティナス、ラーナ・デヴェンポート、マーティン・ゲルマン、ウンジー・ジュー、ガビ・ンゴボ、ヴィクトリア・ノーソーン、トビアス・オストランダー、ラルフ・ルゴフ、島袋道浩

チーフ・キュレーター(学芸統括):飯田志保子

キュレーター(現代美術):中村史子、堤拓也

パフォーミングアーツ・アドバイザー:藤井明子、前田圭蔵

キュレーター(パフォーミングアーツ):相馬千秋

キュレーター(ラーニング):会田大也、山本高之


明日で終わってしまうよ!というわけで、3つめの会場である常滑市へ。

 
名鉄の常滑駅から徒歩にてやきもの散歩道へ。
常滑市は映画『20世紀少年』のロケ地にも選ばれていて、昔ながらの町並みが残る。
 
まずは旧丸利陶管にてデルシー・モレロスさんの《祈り、地平線、常滑》。一面に敷き詰められたクッキーや餅は、常滑焼用の粘土を用いて作られたもの。
 
ティエリー・ウッスさんの《イクイリブリアム・ウィンド(均衡の風)》。自ら綿畑を経営しているそうで、他にも映像作品などと併せて綿産業への関心を喚起させる。
 
グレンダ・レオンさんの《星に耳をかたむけるIII》。これ、ギターの弦とペグから出来ている星座で、演奏もできる(別の部屋で演奏の様子を記録した映像も流されていた)。隣にはタンバリンで出来た月を並べた作品もあり、こちらは演奏可能。
 
シアスター・ゲイツさんは旧丸利陶管の住宅を「ザ・リスニング・ハウス」として再生。
 
 
 
少し歩いて廻船問屋瀧田家へ。
ここにはトゥアン・アンドルー・グエンさんによる映像作品《先祖らしさの亡霊》と《ザ・ボート・ピープル》を展示。前者は4つのスクリーンに囲まれ、1つはナレーターの録音風景、他3つは同じシーンを別角度から撮ったものだったり、記録映像だったり、様々な組み合わせで構成。
 
ニーカウ・ヘンディンさんの作品群。
 
更に南下してギャラリーカフェ常々(つねづね)へ。スクリーンには田村友一郎さんの映像作品が流れ、そこで用いられていた陶製人形「ノベルティ」の首の部分も展示(一番右は竹下登氏)。
 
今度は北上して旧青木製陶所で黒田大スケさん。半年間滞在して製作に取り組んだとか。最後に旧急須店舗・旧鮮魚店で尾花賢一さんの《イチジクの小屋》。
 
 
一宮会場は見るところが点在したけど、こちらはやきもの散歩道沿いに会場があり、地区全体で芸術祭に参加しているという感じ(作品も地元色が強い)。会場以外の建物にも興味を惹かれるものがあった。
 
下から見ると怖いよ、とこにゃん。