ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂックアワー2022 | 新・法水堂

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ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂックアワー2022

KERALINO SANDROVICH MUSIC HOUR 2022
 

 
2022年6月24日(金)
新宿LOFT
 
出演:
有頂天
 KERA(Vo.)
 COU(G.)
 ZIN(Dr.)
 KUBOBRYU(B.)
 CHOUX(Key.)
KERA & Broken Flowers
 KERA(歌)
 田渕ひさ子(ギター類/NUMBER GIRL、toddle)
 かわいしのぶ(ベース類/SUPER JUNKY MONKEY)
 ハラナツコ(管楽器及び鍵盤楽器)
 REIKO(打楽器/ケラ&ザ・シンセサイザーズ)
 杉山ケイティ(鍵盤楽器類及び各種設定)
街裏ぴんく(ゲスト)

前回から2年半ぶりのミューヂック・アワー。
 
今回はKERAさんの新バンドKERA & Broken Flowersと有頂天の対バン。
いやしかしデビューライブと結成40周年記念ライブ(昔からのファンのツイートでそのことに気づき、急遽そういうことになった)を1度に体験できるなんてKERAさんのライブ以外にないんじゃなかろうか。笑
 
まずはKERA & Broken Flowersから。
バンド名はケラ&ザ・シンセサイザーズのアルバム『BROKEN FLOWER』所収の「BROKEN FLOWERS」からということもあってか、シンセサイザーズの楽曲が中心。ただし、1曲目は野坂昭如さんのカバー曲「マリリン・モンロー・ノー・リターン」。KERAさんのソロアルバム『まるで世界』の収録曲で1番好きな曲なのでこれは嬉しかった。
Broken Flowersのメンバーは女性ばかり(一人、ん?という方もいるけど…)。全員が赤い花を衣裳につけている。
中ではNUMBER GIRLの田渕ひさ子さんがKERAさんから「全アーティストの中で1番真面目」「これ言っちゃうとパワハラと言われるけど、カワイイ」(パワハラというよりセクハラ?)と言われるたびに「そんなことないです」と口を押えて照れている姿がこれまた可愛い(笑)。でも演奏になるとめっちゃカッコいい。
最後は「BROKEN FLOWERS」でシメ。
 
その後、休憩を挟んで街裏ぴんくさんによる漫談。
すべて実際に起きた体験談を話すという体ながら、奇妙奇天烈な展開に。ちなみにKERAさんに初めて会ったのは、ラーメンを食べていてスープを飲もうとしたら、そこに映っていて、10分ほど話したとのこと。その後、不二家のペコちゃんの話の聞き役になっているKERAさんを見かけたとか。
もちろん生で見るのは初めてだったけど、「~なんですよ!」と時折、熱を込めて語る姿が何だか癖になりそうな芸人さん。「柴咲コウ似の苦学生」というフレーズが個人的にツボだった。
 
30分ほどで漫談が終わり、再度休憩を挟んでトリの有頂天。
…と思ったら、真ん中に街裏ぴんくさんが。
「B.C.」の演奏が始まると、KERAさんが出てきて街裏ぴんくさんは強制退場。笑
Broken Flowersが演奏したシンセサイザーズに比べると有頂天は知っている曲がそこまで多くないのだけど、途中、ハラナツコさんがくわわって「カフカズ・ディック」(ともう1曲)をやったあたりから終盤に向けて脳髄が痺れるかのような快感に襲われる。特にZINさんのドラムが心地よい。
声は出せないながらも充実した3時間半だった。