FUKAIPRODUCE羽衣 トライアル公演
『ニュー甘え子ちゃん太郎』
2021年12月16日(木)~19日(日)
森下スタジオ Cスタジオ
作・演出・音楽:糸井幸之介
プロデュース:深井順子
振付:木皮成(DE PAY'S MAN) 照明:中山奈美 音響:佐藤こうじ(Sugar Sound)
舞台監督:安田美知子 衣裳:小松陽佳留 ヘアメイク:梶田キョウコ(レサンクサンス)
宣伝美術:土谷朋子(citron works) 宣伝・記録写真:金子愛帆
翻訳:門田美和、Abigail Sebaly 制作協力:宮原真理 制作:坂田厚子
other member:日髙啓介、澤田慎司、キムユス、浅川千絵、平井寛人、松本由花
出演:
高橋義和(あんた)
鯉和鮎美(おまえ)
田島冴香(ストレンジャー)
葛生大雅[マチルダアパルトマン](蛙・甘え太郎[オタマジャクソン・マイケル]/運転手/烏の子)
新部聖子(蛙・甘え子ちゃん[オタマジャクソン・ジャネット]/運転手/烏の子)
岡本陽介(蛙/極彩色烏/運転手)
岩田里都[シラカン](蛙/巨蜘蛛/ボウフラ)
糸井幸之介(蛙/珊瑚国家主席/ラブホテルのフロント係/踏切/烏の子)
深井順子(蛙/プレジデントクリオネ/踏切/烏の子)
STORY
夜。あんたが見つけた、おまえのからだにできたニキビ島。
そこをドライブする、ストレンジャー。
ブーン……グルグル……ブーン……グルグル……
水溜まりでは孵化した蛙が踊りあい、
都会のタワマンでは蜘蛛と烏がむさぼりあい、
海の中では珊瑚とクリオネが世を語りあう。
人と生き物が、空想と日常が、男と女が交錯していく世界。【「カンフェティ」より】
2011年上演の『甘え子ちゃん太郎』の再演改訂版を配信にて。
トライアル公演とのことなので、来年あたり本公演として上演するのかな。
舞台中央に円形の台。天井からは「あの世」と書かれたネオンサイン。
そこはラブホテルで、あんたと呼ばれる男とおまえと呼ばれる女がそこで過ごすストーリーを縦軸に、卵からオタマジャクシ、蛙にと成長する甘え太郎と甘え子ちゃん、極彩色烏と巨蜘蛛、珊瑚国家主席とプレジデントクリオネという人ならざる者たちのエピソードが描かれる。
FUKAIPRODUCE羽衣では男女の性愛が必ずと言っていいほど描かれるが、セックスは根源的には生殖行為であり、だからこそ尊いのだということを感じさせてくれる。
配信で観たせいか、歌は若干、高音が聴き取りづらく、ちょっと音が外れているようなところも(特に二匹の蛙のパートね…)。最後の「生まれてきたらもう 何もかんも手遅れ」と歌われる「夜中の虹」は他の公演でも使われたのか、聞き覚えのある曲だった。
配信時間1時間35分。