北村想+avecビーズ共同企画 春秋連続公演
『戯曲・アリス人形館 春の夜~first evening~』
2021年5月25日(火)~30日(日)
円頓寺レピリエ
作・演出・舞台美術:北村想
舞台監督:中村公彦(イリスパンシブルティ) 照明:平野行俊(劇座)
作曲・音響:ノノヤママナコ(マナコプロジェクト) 配信映像:村崎哲也(muvin)
宣伝美術:藤島えり子(room16) 宣伝写真:柏本勝成((株)スタジオキッツ)
制作:金原祐三子、中島由紀子
制作協力:加藤智宏(office Perky pat)、佐和ぐりこ(オレンヂスタ)
出演:
北村想(アリス人形館元店主)
二宮信也[星の女子さん/スクイジーズ](私)
STORY
昨日、閉店を迎えた喫茶店・アリス人形館。店のテーブルで物書きをしていた初老の元店主は、店の中を見ていた男を招き入れ、ウィスキーを振る舞う。店主は男に閉店に至った経緯や店名の由来を語り始め、リドル・ストーリーの「女か虎か」から人形、口喧嘩が絶えなかった隣家の夫婦や常連客のことへと話題が及ぶ。
千穐楽公演の様子をツイキャスライブプレミア配信にて。
ソーシャルディスタンスを保ったテーブルに原稿用紙。床にも原稿用紙が散らばる他、段ボールがいくつか。背景の壁は木材が並ぶ。
いつもながらに映画・文学の蘊蓄を交えた二人芝居。
どこまで「戯曲」通りなのか不明だが、アドリブも満載。店主が結末が明示されないリドル・ストーリーの代表例として「女か虎か」のあらすじを話した後、その後どうなったと思うかと聞かれた男が「昨日聞いた答えはダメよ」と言われて即興で答えさせられたりもする。
北村想さんは寺山修司さんが作詞したフォーククルセダーズの「戦争は知らない」など歌声も披露。役柄上はアリス人形館の元店主ということになっているが、ブログの話になると「俺も書いてる」と北村想のネタ・ポピュリズムの名前を出すあたり、ほとんど北村想さん自身として話しているような側面もある。
対する二宮信也さんの反応も絶妙で、たつきや閨房、岸田森、中折れ帽など現在ではあまり耳にしないような単語や人名が出るたびに聞き返したりもするのだけど、それが本当に初めて聞いたかのように聞き返すあたりがうまかった。
配信時間1時間21分。
チラシにもある通り、秋の夜は10月、劇団ジャブジャブサーキットの荘加真美さんとの二人芝居として上演予定。
↓劇中で言及される映画・文学作品の一部。