流山児★事務所 リーディング公演
『彗星の一夜』
2021年3月28日(日)
Space早稲田
作:岸田國士
演出:流山児祥
演出助手:本間隆斗 舞台監督:山下直哉
照明:橋口佳奈 照明操作:畝部七歩
音響操作:鈴木麻理 音響協力:島猛
出演:
上田和弘(河津文六)
伊藤弘子(その妻・おせい)
松永将典(その倅・廉太)
山丸莉菜(その娘・おちか)
本間隆斗(丁稚・常吉/亡者甲)
里美和彦(止宿人・梶本京作)
木暮拓矢(新聞記者・浜木万籟/パンを買いに来た客)
平野直美(お園/亡者丙/京作の妻)
荒木理恵(語り手1/質屋/女)
竹本優希(語り手2/別の女)
橋口佳奈(語り手3/赤鬼)
春はるか(語り手4/青鬼)
山下直哉(亡者乙/大学生)
STORY
大正×××年。麺麭屋の文六は妻・おせい、倅・廉太、娘・おちかの4人家族。家には丁稚の常吉の他、2階に小学校の教員・梶本京作が止宿していた。ある夕食の後、おせいは文六におちかが京作の子をはらんだかもしれないと相談を持ちかける。京作は妻と別れておちかと結婚すると申し出るが、文六は家から出て行くように告げる。そこへ常吉と廉太が駆け込んできて、明日の夜11時、彗星が地球に衝突すると伝える。
4月に上演される『彗星の一夜』のプレ企画として、原作を「読む」リーディング公演を上演。
素舞台中央に卓袱台、下手側に火鉢、壁に柱時計。
下手手前が玄関および店へ、下手奥が2階へ、上手が台所へと通じる出入口。
今回リーディングするのは、昭和元年(1926年)に発表された『麺麭屋文六の思案』と昭和2年(1927年)に発表された『遂に「知らん」文六』。
リーディングとは言え、ト書きを読む「語り手」以外はほとんど台本を持たず、衣裳もちゃんと着て通常の演劇のように進行。上田和弘さんは途中から台本を取り出していたけど、木暮拓矢さんも持っておいた方がよかったのでは。笑
語り手も4人いて、下手側に入れ替わり立ち替わり現れて読んでいくというアクティブさ。この辺りも含めて、流山児★事務所らしいリーディング公演となっていた。
4月の公演は北村真実さんが演出・振付を手がけ、ノン・バーバルな音楽劇になるとのことでこれまた楽しみ。
上演時間1時間7分。