木下グループ presents
『No.9-不滅の旋律-』
2020年12月13日(日)~2021年1月7日(木)
TBS赤坂ACTシアター
作:中島かずき(劇団☆新感線) 演出:白井晃
音楽監督:三宅純
美術:松井るみ 照明:高見和義 音響:井上正弘
衣裳:前田文子 ヘアメイク:川端富生 映像:栗山聡之 アクション:渥美博
美術:松井るみ 照明:高見和義 音響:井上正弘
衣裳:前田文子 ヘアメイク:川端富生 映像:栗山聡之 アクション:渥美博
演出助手:豊田めぐみ 舞台監督:田中政秀 技術監督:白石良高
制作:笠原健一、重田知子 プロデューサー:熊谷信也(キョードー東京)
制作:笠原健一、重田知子 プロデューサー:熊谷信也(キョードー東京)
出演:
稲垣吾郎(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)
剛力彩芽(マリア・シュタイン)
片桐仁(発明家ヨハン・ネポムク・メルツェル)
村川絵梨(マリアの姉、ピアノ職人ナネッテ・シュタイン・シュトライヒャー)
奥貫薫(ルートヴィヒの恋人ヨゼフィーネ・フォン・ブルンスヴィク)
羽場裕一(ルートヴィヒの父ヨハン・ヴァン・ベートーヴェン/医師ステファン・ラヴィック)
長谷川初範(商人ヴィクトル・ヴァン・ハスラー)
剛力彩芽(マリア・シュタイン)
片桐仁(発明家ヨハン・ネポムク・メルツェル)
村川絵梨(マリアの姉、ピアノ職人ナネッテ・シュタイン・シュトライヒャー)
奥貫薫(ルートヴィヒの恋人ヨゼフィーネ・フォン・ブルンスヴィク)
羽場裕一(ルートヴィヒの父ヨハン・ヴァン・ベートーヴェン/医師ステファン・ラヴィック)
長谷川初範(商人ヴィクトル・ヴァン・ハスラー)
前山剛久(ルートヴィヒの末弟ニコラウス・ヨーハン・ベートーヴェン)
岡田義徳(ナネッテの夫、ピアノ職人ヨハン・アンドレアス・シュトライヒャー)
深水元基(ルートヴィヒの友人、警官フリッツ・ザイデル)
橋本淳(ルートヴィヒの弟カスパール・アント・カール・ベートーヴェン)
広澤草(カスパールの妻ヨハンナ)
小川ゲン(カスパールの息子カール・ヴァン・ベートーヴェン)
野坂弘(兵士ほか)
柴崎楓雅(少年時代のルートヴィヒ/少年時代のカール・ヴァン・ベートーヴェン)
ピアニスト:末永匡、梅田智也
〈コーラス〉
ソプラノ:小塩満理奈、關さや香、髙井千慧子、髙橋桂、辰巳啓子、真下みずほ
アルト:小山由梨子、中川裕子、長谷川友代、南智子
岡田義徳(ナネッテの夫、ピアノ職人ヨハン・アンドレアス・シュトライヒャー)
深水元基(ルートヴィヒの友人、警官フリッツ・ザイデル)
橋本淳(ルートヴィヒの弟カスパール・アント・カール・ベートーヴェン)
広澤草(カスパールの妻ヨハンナ)
小川ゲン(カスパールの息子カール・ヴァン・ベートーヴェン)
野坂弘(兵士ほか)
柴崎楓雅(少年時代のルートヴィヒ/少年時代のカール・ヴァン・ベートーヴェン)
ピアニスト:末永匡、梅田智也
〈コーラス〉
ソプラノ:小塩満理奈、關さや香、髙井千慧子、髙橋桂、辰巳啓子、真下みずほ
アルト:小山由梨子、中川裕子、長谷川友代、南智子
テノール:石福敏伸、岩田元、斎木智弥、佐藤慈雨、吉川響一、吉田覚
バス:黒田正雄、今井学、酒井俊嘉、比嘉誉
STORY
バス:黒田正雄、今井学、酒井俊嘉、比嘉誉
STORY
1800年、刻々と変化する政治情勢の影響を受けつつも「音楽の都」として栄えるオーストリアの首都ウィーン。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、豊かな音楽の才能に恵まれながらも、その複雑で偏屈な性格のため、行く先々で騒ぎを起こしていた。しかも以前から不調だった聴覚の障害が、次第に深刻さを増していく。身体のうちにあふれる芳醇な音楽と、現実の不幸の間で引き裂かれ、心すさむベートーヴェン。だが彼の才能に理解を示すピアノ職人のナネッテとヨハンのシュトライヒャー夫妻や、ナネッテの妹マリア、二人の弟ニコラウスとカスパールらとの交流が、少しずつ音楽家の内面を変えていく。病に身をすり減らしながら、頭の中に鳴り響く音楽をひたすら楽譜に書き留め、名曲を生み出し続けるベートーヴェン。全身全霊を傾けて作曲した「交響曲第九番」が完成し、演奏会で奏でられた時、彼の心の内に響いたものは……。【公式サイトより】
昨年、生誕250周年を迎えた楽聖ベートーヴェンの生涯を描いた作品の再再演。
本作は2015年に初演、2018年に再演されているが、キャストはニコラウスと子役以外は再演と同じ。ちなみに初演からのキャストは稲垣、片桐、長谷川、深水、広澤、小川の6人のみ。
本作は2015年に初演、2018年に再演されているが、キャストはニコラウスと子役以外は再演と同じ。ちなみに初演からのキャストは稲垣、片桐、長谷川、深水、広澤、小川の6人のみ。
私自身は初演を観ているので約5年ぶりの鑑賞。最初は大晦日の配信で済ませようかなとも思っていたのだけど、奥貫薫さんを生で見たいがために結局劇場へ。笑(赤坂ACTシアターに行くのもこれが最後かもしれないし)
開幕してピアノの生演奏を聴いた瞬間、やはり音楽が題材の作品は劇場で味わった方がいいよなぁと改めて感じた。
5年ぶりでほぼストーリーは忘れていたが(笑)、稲垣吾郎さん扮するベートーヴェンは相変わらずの高慢ちき野郎(初演時も気になったけど、相手を指さすのは稲垣さんの癖なのか演出なのかどっちだろう)。一幕では1800年から1805年、二幕は1812年から26年あたりまでを描いているが、二幕に入り、典型的なアダルト・チルドレンであるベートーヴェンが後見人となった甥カールに厳しくあたる様は見ている方も辛くなってくる。
その一方で、稲垣さん自身が年齢を重ねた分、よりベートーヴェンらしさが増し、特に指揮をする姿は貫禄を感じさせた。ここまで来たら、ベートーヴェンが「交響曲第九番」を完成させた54歳になるまで続けたらいいのに(稲垣さんが今年48歳になるので3年ごとに再演すればちょうどいい感じ。笑)。
本作の肝でもあり、ベートーヴェンにとってはまさに聖母である架空の人物・マリアを演じた剛力彩芽さん、その姉ナネッテを演じた村川絵梨さん(声が好き)、ベートーヴェンの恋人でありながら別の男と結婚し、死別した後も子供たちを平民にするわけにはいかないと結婚を拒否したヨゼフィーヌ役の奥貫薫さんといった女性キャストは初演時よりもよかった。
本作の肝でもあり、ベートーヴェンにとってはまさに聖母である架空の人物・マリアを演じた剛力彩芽さん、その姉ナネッテを演じた村川絵梨さん(声が好き)、ベートーヴェンの恋人でありながら別の男と結婚し、死別した後も子供たちを平民にするわけにはいかないと結婚を拒否したヨゼフィーヌ役の奥貫薫さんといった女性キャストは初演時よりもよかった。
お笑い担当(笑)・片桐仁さんはベートーヴェンとヒップアタックをしあうなどもはや自由にやっている感じ。その後、家から出て行こうと揉み合う際に稲垣さんも噴き出してしまい、片桐さんに「なに笑ってんだよ!」とツッコまれていた。
上演時間2時間58分(一幕1時間5分、休憩20分、二幕1時間33分)。