毛皮族2020TOKYO『あのコのdance』 | 新・法水堂

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毛皮族2020TOKYO

『あのコのdance』
 
 
 
2020年9月2日(水)~7日(月)
ザ・スズナリ
 
P、地図(作)と仕掛け(演出)、生映画監督:江本純子
 
演者:
高山のえみ(貴族1)
江本純子(貴族2)
金子清文(民1)
小林麻子(民2)
遠藤留奈(民3)
間瀬奈都美(民4)
石井エリカ(民5)
松之木天辺(民6)
小早川俊輔(超貴族(配信の王子様しゅんちコン))
小川紘司(超民(リヤカーひろし))
吉村元希(謎)
 
撮影配信部:
川上ルイベ(配信撮影部長・小川)
美館智範(記録魔・出前)
金子実怜奈(記録魔・ミレナ)
樋口一(配信ゴロ/音楽制作・ウェイボー)
 
音響:
加藤温(プランナー)
遠藤瑶子(赤い耳)
 
照明:
伊藤孝(プランナー)
相本美樹(青い目々)
 
美術:
加藤ちか(ヤコママ)
族2020美術部
 
衣装:
森下紀彦(SP1)
秋成絵美(SP2)
 
制作運営部:
鈴木ちなを(券さばき)
柿木初美(アンダーボス)
花澤理恵(ボス)
 
遠隔応援部:
千木良悠子(ベルリン支部)
羽鳥名美子(在宅)
笹野鈴々音(おまもり)
光瀬指絵(口出し)
 
広報宣伝部:
twominutewarning(紙)
rhythmicsequences(波)
曳野若菜(ステージフォト)
神藏美子(ノゾキ)
みかん(モデル)
族仲間
 
制作部:
平野由紀(パシリ)
木下京子(コンシリエーレ)
族コロナ対策部2020(コロナ対策)

毛皮族、6年ぶりの再始動。
 
毛皮族が復活するという情報は昨年の段階で江本純子さんのサイトにも書いてあったので、近年、江本純子さん、町田マリーさん両者の舞台をよく観ている私としては遂に毛皮族が観られる!と期待したが、蓋を開けてみたらメンバー(“族仲間”)は新たに募集。以前の毛皮族は2014年に離散となったとのことで…(時同じくして町田マリーさんも毛皮族を2014年に退団したとツイートされていた)。
 
普段のスズナリとは舞台と客席の位置が逆転。
舞台上にはイントレやパトランプなど様々なものが雑然と置かれ、工事現場のような感じ。
上手には巨大な扇風機があり、外へと通じる扉が開けられている。
 
開演時間になると、江本純子さんと高山のえみさん扮する“貴族”が“民間”の劇場にやってきて、これから久々の観劇をしようとする(さっき観てきたばかりのKAKUTAや桑原裕子さんの名前も)。しかし、そこが舞台だと気づき、我々の側の最前列へ。
これといったストーリーがあるわけではなく、遠藤留奈さんはじめ“民”たちがあれやこれやと即興的なパフォーマンス“おふざ芸”を繰り広げ、撮影隊がそれを追う。更にスクリーンには“配信の王子様”の配信や下北沢の街をリアカーを引いて回る青年からの中継が映し出される。
 
最初の方で「マリーは来ない」という台詞が出てきて「ん?」と思ったのだけど、やはりそれは町田マリーさんのことで、「パショパショ(町田マリーさんが中込佐知子さんと始めた演劇ユニット、パショナリーアパショナーリアのこと)ってなーにー?」などと揶揄していると感じるような台詞もあったが、江本さんの本音としては町田マリーさんや他のメンバーとやりたいんだろうなぁ。虚実を混同しないようにというエクスキューズはあったけれども。
 
上演時間約1時間35分。