『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(大根仁監督) | 新・法水堂

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『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

 

 

2018年日本映画 118分

脚本・監督:大根仁

原作:『サニー 永遠の仲間たち』(脚本・監督:カン・ヒョンチョル)

音楽:小室哲哉

撮影:阿藤正一、橋本桂二 美術:都築雄二

照明:高倉進 録音:渡辺真司 編集:大関泰幸  キャスティング:おおずさわこ

助監督:二宮孝平 制作担当:田辺正樹

スクリプター:井坂尚子

VFXスーパーバイザー:菅原悦史 装飾:茂木豊  スタイリスト:伊賀大介 衣裳:下田梨来

ヘアメイク:百瀬広美 小道具:安部千夏

サウンドエフェクト:北田雅也 特機:奥田悟

振付:左 HIDALI

 

出演:

篠原涼子・広瀬すず(奈美)

板谷由夏・山本舞香(芹香)

小池栄子・野田美桜(裕子)

ともさかりえ・田辺桃子(心)

渡辺直美・富田望生(梅)

池田エライザ(奈々)

リリー・フランキー(探偵・中川)

三浦春馬(藤井渉/渉の息子)

キムラ緑子(奈美の母)、三田和代(奈美の祖母)、橋本じゅん(奈美の父)、坂口涼太郎(奈美の兄)、宮崎吐夢(裕子の夫・整形外科医)、高田聖子(担任)、小野花梨(鰤谷美礼)、吉田まどか(成美)、武イリヤ(千春)、岡部たかし(奈美の夫)、松本穂香(奈美の娘)、矢本悠馬(梅の兄)、新井浩文(梅の上司)、不破万作(屋台のオヤジ)、橋爪淳(現在の渉)、三浦俊輔(サラリーマン)、宮下今日子(奈々の継母)、米村亮太朗(スナックオーナー)、松澤匠(舎弟)、鎌田豪(DJバー店員)、小山絵梨香(エリカ)、西田奈未(ミナ)、軽部真一(めざましテレビアナウンサー)、久慈暁子(同)、中野英樹、師岡広明、しのへけい子、ふくまつみ、池本啓太(梅の兄の友人)、大友律(同)、草野大成(同)、木戸大聖、椎名琴音、山本昌督、金子ゆい(看護師)、黒田浩史(作業員)、【クラスメイトたち】阿久津美咲、井筒しま、伊吹美咲、岩田宙、金子海音、希代彩、黒川琴音、佐久間采那、紫乃、下村明日香、仙石沙耶香、高橋紗妃、竹田有美香、谷本琳音、西島光希、西田彩乃、真崎かれん、松原未季、宮瀬ひなの、山田あみ、山田夏海、山本月乃、結城亜実、涼香

 

STORY

90年代に青春時代を過ごした6人の女子高生グループ“サニー”。20年以上の時を経て、大人になった彼女たちだったが、それぞれに問題を抱えていた。その1人、専業主婦の奈美はある日、当時の仲間だった芹香と再会する。ところが、芹香は末期がんに冒されていた。“死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい”。芹香の願いを叶えようと決意する奈美。これをきっかけに、止まっていたそれぞれの時間が再び動き始める……。【「KINENOTE」より】


韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』のリメイク。

 

Amazon Primeビデオにも入っているのだが、ちょうど目黒シネマでやっていることを大根仁監督のリツイートで知り、三浦春馬さん追悼も兼ねて鑑賞。

 

オリジナルでは1980年代の青春を描いているが、本作ではコギャルブーム真っただ中の1990年代が舞台。時代の寵児とも言える小室哲哉さんを音楽に起用し、安室奈美恵さんや小沢健二さん、久保田利伸さんの楽曲などを使用。主演が小室ファミリーの篠原涼子さんというのも必然と言えば必然か。

原作映画は公開時に観ているが、当時のブログ記事を読むと今回のラストで思ったのと同じことを書いていた。笑

 

キャスティングは大根仁監督だけあって実にいい。

特に姐御肌の山本舞香さんと読モでちょっと距離のある池田エライザさんね。広瀬すずさんもどえらい表情させられてたけど(鰤谷に関西弁でキレるシーンとか)、あそこまでやる必要はあったんかいな。

大人チームはまぁこんなもんかな。渡辺直美さんはだいぶ年齢差があるけど(大きな声では言えないが板谷由夏さんとは一回り違う)。最後の全員揃ってのダンスシーンは頑張ってましたな。クオリティはともかくとして。笑

 

そう言えば、小野花梨さんってどこに出てた?と思ったら、鰤谷役か! 最近、『のぼる小寺さん』で見たばかりなのに、ギャップがありすぎてまったく気づかなかった。

ただ、鰤谷が奈美を襲うシーンが4回もあるのはクドすぎる。3回目、奈々に助けられるところは必要ないでしょう。そこで奈々と奈美の友情が芽生えるならともかく、既におでん屋で酒を酌み交わしながら(こら)仲良くなってたし。

 

あと、チョイ役ながら松本穂香さんを使っているあたりもさすが。

淡路島から転校してきた奈美の母親役はリアル淡路島出身のキムラ緑子さんだし。

 

三浦春馬さんはカッコいい役を文句のつけようがないほどカッコよく演じていた。

最初に登場した時とか、クラブで広瀬すずさんにヘッドフォンをつけてやる時とか(しかも流れるのがCharaさんの「やさしい気持ち」というね)、もう彼の演技が見られないかと思うと何だか泣けてきてしまった。

もう見られないと言えば、新井パイセンもなぁ…(こちらはまだ可能性はあるけど)。