『アストラル・アブノーマル鈴木さん』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

『アストラル・アブノーマル鈴木さん』

 

 

2018年日本映画 86分

脚本・監督:大野大輔

エグゼクティブ・プロデューサー:長澤修一
企画:谷島正之、直井卓俊  プロデューサー:夏賀傑、上野遼平

撮影:道川昭如  照明:陸浦康公  録音:小畑智寛  美術:長尾佐保子

衣装:橋爪里佳  ヘア&メイク:中田愛美  制作担当:山口通平

オンライン編集:橋本悠平  カラコレ:高橋史弥  VFX:野島達司

メイキング撮影:酒井麻衣

音楽:三輪二郎、原夕輝

主題歌 :三輪二郎「ひなたぼっこ」  挿入歌:谷のばら「わたしだけが知ってる」

 

出演:松本穂香(鈴木ララ/市ノ瀬凛子)、西山繭子(母・鈴木久美子)、田中偉登(弟・鈴木ルルオ)、広山詞葉(「ザ・リアル」ディレクター・神野)、谷のばら(ララの教え子・望月)、大沼遼平(童貞AD米山)、木村知貴(塾長・綿貫)、加藤啓(リリの恋人・大楠)、芦原健介(お笑い芸人・病み上がり)、中沢健(同性愛者の板前・強志)、三坂知絵子(偽の母・麗子)、AKI(偽の弟・晃)、松井理子(オフ会司会者)、鳥谷宏之(神野の上司)、大野大輔(ガンガンもじゃ丸)、根矢涼香[友情出演]

 

STORY

鈴木ララは、ブランドもエスカレーターもWi-Fiスポットもない地獄のような田舎町で、 YouTuberや塾講師として働きながら、のらりくらりと日々を過ごしていた。家族はシングルマザーの久美子と、引きこもりの弟・ルルオ。そんな彼女の元にある日、ディレクターの神野率いるTVの取材クルーがやってくる。ところが突然、取材内容が変更となり……。次第に明らかになる双子の妹の存在。それは、東京で活躍する人気女優・リリだった。それを知った自称“グレートユーチューバー”のララが取った行動とは……?【「KINENOTE」より】


「夜の連続YouTube小説」(全17話)として配信された作品の劇場版。

「CINEMA DISCOVERIES」にて鑑賞。

 

松本穂香さんがよくぞこんな変てこな(誉め言葉)作品に出たものだ。

本家の朝ドラ『ひよっこ』で演じた青天目(なばため)ちゃんとは大違いのキャラクター。

主人公・鈴木ララは群馬の片田舎に暮らす眼帯YouTuber。

なぜ眼帯をしているのかと思ったら、また、なぜ自分の顔写真に向かってダーツをしているのかと思ったら、双子の妹リリが“市ノ瀬凛子”として芸能界デビューしていたためであることが判明。まぁ確かに素顔をさらしてYouTuberにはなれんわな。笑

最後にララが撮影した動画がきっかけで、塾の教え子・望月は歌手として成功、紅白にまで出場するというのは若干取ってつけた感はあるものの、ララ自身は相も変わらず田舎町で“一番難しい”普通の暮らしをしていくのであろうなぁ。

 

ララ&リリ、ルルオの母親役として西山繭子さんが出演していたのも嬉しいところ(バーターでも何でもええんじゃ!)。特に妊娠してしまったリリと恋人が挨拶にやってきたときにくだを巻くあたりが素敵。