1998年にリリースされたのがインセクトイド(英名Insectoids)です。
レゴランドからレゴシステムと続いた宇宙シリーズの実質的なラストバッターです。
まあ悪く言えば宇宙シリーズの歴史に終止符を打ったサブラインです(その後ライフオンマーズが出るとはいえ)。
今も昔もその不人気さたるや目も当てられず、ファンも少ないです。
前年のデモスと並んで暗黒時代を代表する名物サブラインではありますが、人気のなさはデモスと双璧かそれ以下です。
さてそれではインセクトイドのいったい何がそれほど悪かったのでしょうか。
それは間違いなく虫耐性がない人には昆虫型メカが受け付けないという一点に尽きるでしょう。
ちなみに最近東京大学が発表した論文によると(突然のアカデミック)、現代人が虫を嫌いな人が多いのは必然らしいです。
虫は伝染病などを媒介するため、虫が嫌いな遺伝子の方が生き残りやすかったらしいです。
さてそんなことは露知らず、レゴ社が嬉々としてリリースしたのがインセクトイドというわけです。
ほとんどのセットが昆虫をモチーフとしており、ハッキリ言ってカッコイイかどうかではなく単純に気味悪いです。
まずはミニフィグから紹介しましょう。
組み合わせのレパートリーが多く、面倒ですが全種類いきます。
ドロイド。スパイラスのと違って全く人気なし。
まさかのエアタンクなし。
ヨロイを装着した上級インセクトイド。
黒いヨロイと黄緑のヘルメットという珍しい組み合わせ。
これは結構カッコイイかもしれない。
なんかどれも似てるなあw
性別不詳なのよ。
ヨロイはないがエアタンクがある。
顔が個性的ですねえw
青いエアタンク。
もはや違いが分からんw
なあ、こいつレアじゃね。
初めて見たべ。
レッグにもプリントがあるタイプ。
ミニフィグデザインの時点でイヤな予感がしますが、張り切ってセット紹介もいってみましょう。
最初の4つはカバヤです。
「3071 Light Flyer」
「3070 Mosquito」
「3072 Megatax」
「3073 Booster」
「6903 Bug Blaster」
当時400円でした。私も買いました(安かったので)。
「6817 Beta Buzzer」
これは日本未発売ですね。
「2964 Space Spider」
これも日本未発売です。悪くないセットだと思いますがね。
「2965 Hornet Scout」
またまた日本未発売です。この価格帯のセットは買いやすいのでリリースして欲しかった。
「6837 Cosmic Creeper」
これは日本でも売られてましたね。
「6905 Bi-Wing Blaster」
分離合体式のメカ。
「6907 Sonic Stinger」
ライト&サウンドシステムを搭載しています。
「6919 Planetary Prowler」
バッタですかね。
「6969 Celestial Stinger」
ほとんど大型パーツじゃねえか。
「6977 Arachnoid Star Base」
どうしてこれで売れると思ったんだろうか。
「2490 Insectoids Value Pack」
お面付きの謎セット。
中箱セットのメカは悪くないのですが、なぜかことごとく日本未発売でした。
大箱セットはもうガッツリ昆虫型なので虫耐性がない人にはかなりキツかったでしょう。
そして日本ではカバヤがリリースされたため、ほとんどの子供がカバヤだけで済ませたという感じです。
デモスの前例を見れば仮にカバヤがなくても大箱が売れたとは思えませんが、カバヤのおかげでインセクトイドは小箱さえも売れませんでした。
商売とはなかなか難しいものです。
ミニフィグは全部ネームドではなく、世界観の設定もかなり作り込みが甘いです。
目的は資源探査だと思われますが、なぜ昆虫に擬態しているのかはよく分かりません。
ちなみに明確な敵は存在しません。
1998年は世界の冒険とニンジャに忙しかった私は当時の子供達の御多分に漏れずカバヤと小箱だけでインセクトイドを終わらせました。
当時ポケモンを見て「キャタピー気持ち悪い」と思っていた私ですから、インセクトイドに魅力を感じることはありませんでした。
不思議なもので大人になってからやたら特殊パーツが多いインセクトイドの良さがなんとなく分かるようになってきましたが。
ちなみにレゴ社は懲りずに「ギャラクシースクアッド」という昆虫型メカが登場するシリーズを後にリリースしましたが大爆死しています。
完全にオマケですが1998年の北米版のカタログが(ある意味では)豪華だったので載せておきます。
インセクトイド、デモス、ロボフォース、ハイドロノーツ、スティングレイズ、アクアレイダース、フライトナイト、ニンジャ、世界の冒険、ウエスタン、ダイバー、レスキュー、エクストリーム、暗黒街、タイムツイスターの超豪華共演です。
日本のカタログもこれくらい本気出して欲しかったです。