あぁ栄冠はロイヤルナイトに輝く | レゴペディア〜LEGOpedia〜

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さぁ今回はお城シリーズのロイヤルナイトを紹介していきましょう(当時の私目線)。

まず1995年の発売でロイヤルキングがカタログの表紙に登場しています(なぜか中村紀洋のバットのように剣を放り上げている)。

同期にはアクアゾーンやロンゴ族やスパイラスといった「微妙な」サブラインが多いです。

 

まずは発売されたセットから。

「1752  Crossbow Boat」

日本ではカバヤで発売されました。

 

「6008  Royal King」

400円でロイヤルキングと白馬が手に入った子供のお財布に優しいセット。

 

「6036  Skeleton Surprise」

低価格帯のセットながらもガイコツが飛び出る仕掛けが秀逸でした。

 

「6044  King's Carriage」

こちらも値段の割にはパーツにバリューがあるお買い得セット。

 

「6078  Royal Drawbridge」

馬に乗ったドラゴンナイト風の騎士の存在が謎過ぎる迷セット。

 

6090  Royal Knight's Castle」

レゴ史上最大級の立体基礎板を使った豪華なお城。

 

続きまして登場人物紹介です。

我らがロイヤルキング。

セットによってレッグが統一されてないのが特徴。

ドラゴンナイトの騎士と同じヘッド。

 

騎士。カブトはいいのだがヨロイ着てないじゃん、と誰もが落胆した。

ドラゴンナイトの兵士と同じヘッド。

 

イマイチ存在感がない騎士。こちらもヨロイは着ていない。

 

モブ兵士。カバヤのおかげか流通量は多い。

 

とってもキュートなニッコリ兵士。

ドラゴンナイトでは不在だったニッコリちゃんに歓喜。

 

モブ兵士たち。青ウロコはいなくて赤ウロコのみです。

 

それで少し話が脱線するんですけど、私は1992年のレゴデビューなんです。

誕生日に京都の高島屋にて6662を買ってもらったのが最初のセットです。

だから意外とギリ黄金時代も知ってるんじゃないかと思われるんですが。

6662  Back Hoe」

 

でも年齢的にはまだ小さかったので大きいセットを組み立てる力はなくて、てかそもそも買ってもらえなかったんですよね。

ただこの時に店頭でもらった1992年のカタログにブラックナイトが載っていて、後の「ブラックナイト・コンプレックス」が発動するきっかけになってます。

本格的に大きいセットを買ってもらえるようになったのは1996年の「6769バイソンとりで」が初めてなので、92年から95年は小さいセットを少ししか持ってなかったんです。

だから先のドラゴンナイトはもちろんロイヤルナイトも結構ギリなんですよね。

お年玉などで大きなセットを買えるようになるまでに「まともなお城シリーズ」は終了していて、いつのまにか出てきた「コウモリ男爵と魔女ヒルダ」「オリエンタルニンジャ」がドストライクな世代なんすよ。

それでようやく小学校高学年になってお城シリーズが舞台を西洋に戻したと思ったら「ナイトキングダム」というねw

だからブラックナイトまではいかなくてもロイヤルナイトもそれなりに憧れの対象ではありました。

 

お城シリーズの歴史的なことを言えば、今まで完全に脇役だった(騎士の決闘を見物するくらいしか役割がなかった)王様が主人公の座に躍り出たのが大きいかなと思います。

王冠と剣を振りかざして一時代を築いたのは間違いないかと。

ブラックナイトやゴーストナイトまではプリンセスはいても王様や王子様はほとんどいなかった気がします。

「6074王子様の城」というブラックファルコンの名作セットがありますが「いったい王子様はどこにいるんだ」という状態でしたからねえ。

ロイヤルキング以降はコウモリ男爵、レゴショーグン、キングレオと主君にスポットライトが当たるサブラインが続いた気がします。

おかげで騎士が脇役に押しやられ、しつこいようですが「ブラックナイト・コンプレックス」が加速する一因になったのは皮肉なものですが。

 

以下は1996年のカタログです。

マンガでは立派な騎士を引き連れてるロイヤルキングですが、その騎士はどのセットに付いてるんだと総ツッコミを入れられましたねえ。

私個人で言えばこの辺はバリバリ世代なんですが、ロイヤルキング城は高くて買ってもらえず、代わりにエルクウッドの砦を買ってもらいました。

これが今となっては価値が逆転してるのですからレゴとは本当に分からないものです。

 

私にとってはロイヤルナイトはやっぱりちょっと憧れが入ってますかねえ。

人形セットのおかげでドラゴンナイトは持ってましたが、ロイヤルナイトは人形セットがなかったですからね。

たぶん「400円ロイヤルキング」とカバヤくらいしか持ってなかったと思います。

 

ブラックナイトは歴史的には神話の域で、完全に雲の上の存在ですが、ロイヤルナイトが憧れの対象というのは我ながら少し寂しいです(笑)

フライトナイトやニンジャが当たり前だと思って育った暗黒世代の悲しき宿命というものですかね。

 

今ではロイヤルキング城も中古で手に入れてるので(まだ組み立ててない)、まあ特に高嶺の花ではなくなってるのですが、やっぱり何度でもカブトは着てるのにヨロイは着てない騎士を見るたびに胸の奥がズーンと憂鬱になるというか、「なんでヨロイ着てないの?」と涙目になったりもします。

ロイヤルナイトさえまともにヨロイを装着した騎士をリリースしていたならば、これほど暗黒世代が路頭に迷うこともなかったのに。

ツイッター(X)に寄せられた情報によるとヨロイカブト付きの騎士が欲しいが故に「ロイヤルナイトの黒バイザーとエクスプローリアンの濃灰ヘルメットとエスコーラのメッキヨロイでごまかした」などという涙ぐましい方まで現れて、ブラックナイトを逃した世代の悲哀を感じました。

結局ヨロイカブト付きの騎士はハリーポッターの初代ホグワーツ城まで復活しなかったんですよね。しかもライトグレーw

 

それでも西洋を舞台とした「まともなお城シリーズの最後」としてロイヤルナイトはそこそこ魅力的だったと思います。

黄金時代の方からするとやっぱり微妙な点も多いみたいですがね。

 

あのメルカリもヤフオクもブリックリンクもなかった時代。

そもそもインターネットが各家庭に普及してるかどうかも微妙な時代。

今では簡単に手に入るものが手に入らない時代。

それでもあの時代ならではの一瞬の輝きを放ったロイヤルナイトでした。