暗黒世代の取扱説明書 | レゴペディア〜LEGOpedia〜

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そもそも暗黒時代とか黄金時代ってなんなの?という方のためにまとめました。

評価は全て私の独断と偏見です(異論はあると思います)。

 

とりあえずレゴ社が隆盛の極めていた1990年から振り返りましょう。

 

1990年(黄金時代)

クルセイダー・ブラックファルコン・フォレストマンの黄金勢力の代名詞的存在が健在ぶりをアピール。

宇宙シリーズではとってもキュートなエムトロンがリリースされた。

ただし実は既にややこしい問題が起きており、青いドラゴンの小さな盾を持つ勢力をブラックナイトとするかどうかで意見が分かれる。

またゆうれいが登場したことによりクルセイダーが日本ではゴーストナイトと呼ばれるハメになった。

 

 

 

1991年(黄金時代)

今でも絶大な支持を誇る2代目ブラックトロンが華々しくデビュー。

悪役ポジションだがニッコリフェイスでとってもかわいい。

南海の勇者も青い海兵さんなどが黄金期を謳歌していた。

 

 

 

1992年(黄金時代)

歴代のお城シリーズ勢の中でも絶大な人気と実力を誇るブラックナイトが登場した。

「6057ブラックナイトシップ」はブラックファルコンが付属する最後のセット。

ウルフ盗賊団もリリースされて世代交代を印象付けた。

 

宇宙でも2代目スペースポリスが大活躍。

少数精鋭ながら2代目ブラックトロンを消滅させる活躍を見せた。

南海の勇者もイケイケドンドン。

 

 

 

1993年(黄金時代なんだけど…)

これまで「中世の騎士道精神とほのぼの森の人または盗賊」の世界観だったお城シリーズに突如としてファンシー&ファンタジーなドラゴンナイトが登場。

なぜかいきなり魔法使いとドラゴンというトリッキーなポジションを出してきた。

「6076マジックドラゴンマウンテン」はほとんどが大型のパーツで構成されるというデザインの粗さも目立つ。

ただし「6048ミラクルマジックハウス」は開閉式の小屋という手の込んだ良作だった。

セットによって振り幅が大きく評価が難しいサブラインである。

 

宇宙ではアイスプラネットがリリース。

隊員にニッコリちゃんはおらず、これまでの宇宙シリーズとは一線を画する独特な世界観でも話題に。

この頃から良くも悪くも「今までとは違うのを出そう」というレゴ社の試行錯誤が垣間見えることに。

それでも南海の勇者で「6286ダークシャークⅡ世号」という帆船史上の最高傑作との呼び声高い名作をリリースしている。

 

 

 

1994年(黄金時代なのか?)

南海の勇者でロンゴ族が初登場。

かわいいので個人的には大好きなのだが、黄金勢力かと言われると微妙。

宇宙ではこれまた微妙なスパイラスが初登場。

巨大ロボットはともかくハリボテ感のある宇宙基地はいろいろ微妙過ぎる。

 

 

 

1995年(なんとか黄金時代に入れられる最後の年)

中世ヨーロッパに世界観を戻したロイヤルナイトが初登場。

すぐに剥げるメッキの王冠と剣を振りかざして一時代を築いた。

南海の勇者も健在ぶりをアピール。

宇宙のユニトロンは人気・実力ともにかなり苦しい。

またアクアゾーンをどう評価するかが難しい点である。

 

 

 

1996年(黄金時代から暗黒時代への移行期)

黄金時代かと言われるとちょっと苦しい年。

暗黒時代の足音が迫ってきている印象である。

ここからは各サブラインを細かく紹介しよう。

 

「不遇の正統派」エクスプローリアン

暗黒度:低 ★★

宇宙シリーズの正統派の系列であるエクスプローリアン。

とにもかくにも不人気で、ファンも少ない。

人気のなさは暗黒勢力と双璧だが、暗黒臭はあまりない。

ただし大型パーツが意外と多いのでそこは暗黒ポイントをプラス。

 

「フォレストマンの末裔」エルクウッド

暗黒度:低 ★

黄金勢力フォレストマンの流れをくむエルクウッド。

キュートな「前髪ちゃん」がハンパない人気を誇る。

 

「孤高のアウトロー」ウエスタン

暗黒度:中 ★★★

他のサブラインと慣れ合わずに独自路線を貫く孤高の一匹狼。

実はレゴの世界に銃が登場したのはこれが初めてだった。

いろんな意味で黄金時代では有り得ない世界観が逆に当時の子供たちに大ウケ。

その人気を加味して星を減らした。

 

「謎が謎を呼ぶ迷勢力」タイムクルーザー

暗黒度:高 ★★★★★

意味不明の一言に集約される謎のサブライン。

日本未発売のため人気どころか知名度がない。

 

「ロジャー船長最後の意地」南海の勇者

暗黒度:低 ★

黄金時代に比べると見劣りするが、決して悪くはなかった南海の勇者。

他のシリーズが次々と暗黒の闇に呑まれる中で必死の輝きを放った。

「6279ガイコツ島」はかわいい海兵さんが付く最後のセットで、最低限の意地は見せた。

 

「結局なんだったのかよく分からないやーつ」エスコーラ

暗黒度:中 ★★★

海兵さんの代わりのポジションだが全然かわいくない。

発売されたセット数が少なく、活躍度も不明。

暗黒臭は大したことないが、人気のなさを加味して評価は中とした。

 

 

1997年(暗黒時代)

ついに暗黒時代が幕を開けた。

ここからは完全に暗黒時代と言い切れる。

 

「暗黒帝王」デモス

暗黒度:最強 ★★★★★★

暗黒勢力の王様。

これぞ暗黒時代と言える斬新奇抜なセットデザイン。

あまりにも個性的過ぎるミニフィグたち。

問答無用の破壊力を見せつけて暗黒時代の到来を体現した。

 

「無名の一発屋」ロボフォース

暗黒度:高 ★★★★★

強烈にダサい恐竜型ロボットを操る謎の多いサブライン。

日本未発売のため全く知名度なし。

 

「世界観が意味不明」フライトナイト

暗黒度:高 ★★★★

コウモリ男爵と魔女ヒルダのいざこざを描いた謎サブライン。

全体的に大雑把なデザインのセットが目立つ。

ギリギリ中世ヨーロッパっぽい点もあるので星をひとつ減らした。

 

「我が道を行くクレイジー集団」タイムツイスター

暗黒度:高 ★★★★★

時空を彷徨う謎のサブライン。

タイムクルーザーもそうだが、人気も実力も知名度も低く、高いのは暗黒臭だけという散々なシリーズ。

 

「なんかいろいろイジりづらい」ウエスタン

暗黒度:高 ★★★★

前年と打って変わって人気がなかったインディアンのシリーズ。

当時の素直な子供心だと「なにこれ?」って感じでした。

 

「まさかの緑ブロック」アクアレイダース

暗黒度:高 ★★★★

当時かなり珍しかった緑色のパーツを用いたサブライン。

日本未発売だったのが残念。

しかし初期アクアゾーンと比べるとなぜか暗黒臭が増している。

 

「船ちっちゃ」南海の勇者

暗黒度:中 ★★★

ロジャー船長の最後の船「6250レッドビエント号」。

全盛期と比べると信じられないほどに小さく、世界中の南海の勇者ファンをがっかりさせた。

 

 

1998年(暗黒時代)

前年に引き続き暗黒時代ですわ。

 

「なんじゃこりゃぁ」インセクトイド

暗黒度:強 ★★★★★

前年のデモスに引き続き登場した暗黒勢力の代名詞的サブライン。

昆虫型の宇宙船を操る謎だらけの勢力。

もちろん人気のなさもヤバい。

 

「暗黒時代を支えたエース」ニンジャ

暗黒度:強 ★★★★

なぜか突如として東洋を舞台としたお城シリーズ。

西洋を舞台としないのは結構な驚きがあった。

ただし当時の子供人気は比較的高かった印象である。

人気面を考慮して星をひとつ減らした。

 

「スタートダッシュだけは大成功」世界の冒険エジプト編

暗黒度:中 ★★★

いきなり始まった世界の冒険シリーズ。

当時の子供としては遊んでいて充分に楽しかった。

ただし続くジャングル編から急激に失速する。

 

「もはや誰やねん!?」ハイドロノーツ

暗黒度:高 ★★★★★

アクアゾーン末期の暗黒臭マシマシサブライン。

日本未発売のため全く知名度なし。

 

「今見たら意外とカッコイイ!?」スティングレイズ

暗黒度:高 ★★★★★

アクアゾーン末期の不人気勢力。

こちらも日本未発売でした。

 

 

1999年(暗黒時代)

まだまだ続くよ暗黒時代。

 

「味をしめて二番煎じ」ニンジャ

暗黒度:高 ★★★★

前年の小さな成功に気を良くしたのか色を変えただけで再びリリース。

 

「2年目のジンクス?」世界の冒険ジャングル編

暗黒度:高 ★★★★

飛行船以外は日本未発売のため知名度なし。

てか日本未発売のサブラインが多過ぎるw

 

「不人気戦隊」ロックレイダース

暗黒度:高 ★★★★★

大雑把なメカデザインが強烈な暗黒臭を放つサブライン。

当時はとにかく人気がなかった印象。

カバヤだけで済ませた人も多いかと。

 

 

2000年(暗黒時代)

ミレニアムになってもレゴ社は泥沼から抜け出せず。

てかひどくなってる。

さすがのレゴ社も疲れたのか新作は少なめ。

 

「お城シリーズのラストバッター」ナイトキングダム

暗黒度:高 ★★★★

黄色のお城から続いたお城シリーズの歴史に終止符を打った暗黒勢力。

それほど悪くもないのだが、人気はイマイチだった。

 

 

2001年(暗黒時代)

レゴ社がスターウォーズやハリーポッターなどに頼り始めたので、それ以外がすっごくショボかった。

 

「暗黒大魔神」ライフオンマーズ

暗黒度:激ヤバマックス ★★★★★★★

宇宙シリーズの後継ポジションだが、その不人気さたるや目も当てられないレベルである。

個人的にも何一つとして魅力を感じない。

暗黒勢力のラスボスにふさわしい災害レベルの暗黒臭を放つ脅威のサブライン。

一説によるとライフオンマーズを追求し過ぎると精神を病むらしい。

素人は軽はずみに開けてはならないパンドラの箱である。

 

 

これ以降はですね、なんかヤバいセットは連発されてるんですけど、私が思春期に入ってレゴを見捨てたため、詳しくないので知りません。

レゴ社の業績がV字回復するまでは、暗黒時代とはまた違う、なんか「失われた時代」みたいな感じです。

その世代じゃなくて本当に良かったと心から思う限りです。

 

暗黒世代としてはですね、意外と自分が子供の頃のサブラインに愛着があるもんです。

なんだかんだ言っても、振り返ると良い時代でした。

もちろん黄金世代が羨ましいのは違わないんですけど、暗黒世代もそれなりに楽しんでました。

ただしどうしても暗黒期ビルダーって絶対数が少ないので、黄金世代の方も是非興味を持って頂ければと思います。

ただし暗黒臭は自分の手で工夫して消臭してくださいませw

 

 

おわり