ニュージャージーから来るはずだった義弟が、フライトを逃して来なかった。
この1週間、義弟のために私たちは盛りだくさんの計画を立てていた。
レーニア山麓へハイキングに行ったり、シアトル・マリナーズの試合を観に行ったり、海でボート漕ぎをすることになっていた。
せっかく立てた計画を全てを没にするのはもったいない!
ということで、ハイキングは実行することにした。
さて、レーニア山麓はとても人気があるため、朝イチで行かないと駐車場のスペースがなくなる。
そこで、近くのキャンプ場「クーガーロック・キャンプグラウンド」を予約していた。
ここの予約は、なかなか熾烈な競争である。
1週間前の朝7時に予約解禁になるのだが、その瞬間にカートに入れるべく、多くのキャンパーがパソコンの前で待機するのである。
今回は義弟のために緊張したが、うまいこと予約できた。
結局義弟は来なかったが...まあ山は好きなのでよし
1日目、キャンプ場近くで軽いトレッキングをすることにした。
「ベンチレイク」と「スノーレイク」をめぐるコース、1時間半ほどで往復できる。
実は去年も行ったのだが、とても綺麗で感動したので、またここを選んだ。
小さな子供にも歩けるおすすめコースだが、蚊が多いのが難点
虫除けスプレーを首筋、足首などにもガッツリと塗っておく。
道中、たくさんの花が咲いていた。
スノーレイクは透き通った水が青空を映してキラキラと輝いていた。
何時間でも見ていたい景色である。
ベンチレイクからはレーニア山が綺麗に見える。
ここで去年息子が蛇を見て大泣きしたのだが、今年はあえて見に行きたいという。
我が家に「蛇探し」という新たな活動が加わった
残念ながら蛇には会えなかったが、夫がふと水面を指差し、「あれサンショウウオじゃない?」と言った。
うむ、なんかおる。
サンショウウオ...ていうか...
ウーパールーパー???
(この画像はお借りしています。上の黒っぽい生物は私が撮った写真)
実は、「タイガーサラマンダー」という珍しいサンショウウオの一種で、子供の頃はこんな姿形らしい。
大人になるとたてがみ(?)部分がなくなり、体に黒と黄色の虎模様が出て全く違う見た目になる(苦手な人がいそうなので画像は載せませんが、興味あれば tiger salamander でググってみてください)。
ワシントン州野生生物・魚類局のウェブサイトによると、どうやらレーニア山近辺での目撃情報は今のところないらしい!
なかなかの大発見ではないか。
ウェブサイトの勧めに従って、帰宅後に息子とレポートすることにした
動画も撮った。
キャンプ場は割と綺麗なトイレ(液体ソープや手拭きのペーパータオルも完備)があり、1サイトにつき2張りほどのテントが張れる。
テーブルと椅子にバーベキューグリルまであって、至れり尽くせり
国立公園の中なのに、ある意味グランピングに近い経験ができてしまう。
この写真は去年行ったオリンピック国立公園のキャンプ場。設備はほぼ一緒。
携帯の電波は届かず、息子を寝かしつけるととても静かになった。
夫と残ったワインを飲みつつ、星を眺めつつ、夜は更けていった。
(続く)