前回の続きです。
翌朝の朝イチでタクシーを呼び、6時半にはカリンポンのホテルを出た。
息子は眠たがったが、車で寝てもらうことにした。
前の晩に息子は社員さんが連れてきた7歳の女の子と仲良くなっていた。
「またあの子に会えるよ」と言って納得してもらった。
ガタガタと山道を下ること3時間半、10時に目的の病院に着いた。
夫が話を聞いてくるが、シッキムに入るのに必要なRT-PCR検査は、鼻から綿棒を入れるものしかないと言われる。
インド入国用のPCRで鼻の検査になり、その痛い経験から息子には断固拒否されたが、仕方ない...。
夫と二人がかりで押さえつけてなんとか検査を終えた。
ちなみにお値段は1,300ルピー。約2,000円であった。
日本のPCRはヤクザな商売であるとつくづく思った...
結果は6時間後の午後6時には出ると言われた。
その時点で11時だったので、計算が若干おかしい
証明書はEメールで送られてくるので、ともかく6時にチェックポストへ行くことにした。
陰性であればそこでシッキム州に入る許可書がもらえるはずである。
近くのホテルのレストランで空き時間を潰すことにした。
皆着の身着のまま、息子はパジャマのままである。
痛かった検査のお詫びにイチゴミルクシェークを注文した。
3時に再びタクシーに乗り込み、シッキム入り口のチェックポストへ向かった。
6時過ぎ、タクシーの中でチェックするが、まだ結果が送られてこない。
夫があらかじめ聞いておいた検査担当ドクターの携帯に電話をするも、「あと30分で送るから」と言われる...
この辺がインドのダメなところである。
システムやソフトはいいが、最後に実行する人がいい加減なことが多い。
その30分を過ぎてもやはりメールは来ない。
ドクターに何度も連絡して、やっと結果が出たのが7時過ぎ。
結果は陰性。
普段以上に気をつけてはいたが、やはりほっとした。
それはいいのだが...
よく見ると、私の名前の綴りが間違っていた...
申込書の名前は正しかったし、ともかくこれでチェックポストへ提出してみることに。
その他の書類も合わせて近所の店でプリントアウトし、申請して待つこと1時間半。
多分大丈夫、と言われてもダメだった経験から緊張する
もしかしたらまだ足りない書類があったのかも?と不安絶頂の頃、
ついに申請が通り、晴れてシッキムに入ることができた
チェックポストからさらに1時間半ドライブして、夜10時にやっと元のホテルに戻ることができた。
出迎えたマネージャーが「こんなことになって、小さなお子さんにも辛い思いをさせてごめんなさい」と謝ってくれた。
元はと言えばこちらの情報収集不足なので「当然のことですから気にしないで」と返事した。
ホテルも最初の対応がよかったとは言えないけど。
このホテルは昔シッキム王が建てた館の一つらしい。
内装はゴージャスだが、設備は全体的に古く、お湯が途中で止まったりする。
一日潰れてしまったが、息子も新しいお友達に再び会えて嬉しそうであった