75242 LEGOスター・ウォーズ ブラックエース・TIEインターセプター | LEGOット庄

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やっと手に入った、激ヤバTIEファイター!!
 

発売は2019年の4月。今でもややプレ値になっているけれど、Amazonでも入手できます。

今回はメルカリで、新品未開封を運よく手に入れた。しかも売ってくれた人が、親切でね。土曜割引で3900円で手に入ったんです。ピース数が396だから、ピースコスパ的にも悪くない。やたらとこのブラックエースを所持している人でね。たぶん最後の一個を首尾よく買えたんだと思います。

 

ということで、早速組んでみました。

これまでのTIEファイターとは全く違うフォルム。コックピットの左右から前に真っ直ぐ伸びるブレードのようなウィング。H状で構造的には奇抜だがかなりシンプルな本来のTIEファイターとは違い、ゴテゴテした本体回りの造形。優れたデザイナーによる最高のデザインが見事に結実している――控えめに言って、死ぬほどカッコイイ。TIEシリーズはこれで4機になりましたが、もうダントツで1位です。このブラックエース。

 

サイドビュー。

本来の6角形のウイングや、シス・ファイターの三角形とはまったく違う。薄くて平たいウィング。ウィングの傾きが、デルタ7型のジェダイ・スターファイターを思い出させます。直接TIEファイターの前哨機となったイータ2(ジェダイ・インターセプター)よりも、デルタ7の方が近いんですよね。

 

フォルム的にはすっごくスピードが出そうだなあとか、この構造は大気圏内でこそ活きるんじゃないかなあとか思ってたら、アニメシリーズ『スター・ウォーズ レジスタンス』の中に登場したこのブラックエース・TIEインターセプターは、レース用に魔改造された機体らしいんですね。だからこんなにゴテゴテしてんのかなと納得。

 

フロントビュー。

TIEファイターの名残をとどめているのは、コックピット周りだけ。グレーと白を基調としたカラーリングも、TIEシリーズにはありそうでなかった。

 

バックビュー。

後ろから見ると三角形になってんのな。ここも、本来のTIEとは全然違う構造です。

そもそもTIEというのは、「TWIN ION ENGINE(ツイン・イオン・エンジン)」の略であり、球形のコックピットの左右に取り付けられた、ソーラー・コレクター・パネルのことを指しています。あの特徴的な(そして運転中の左右の確認には邪魔過ぎる)大きなウィングは、実は動力用の太陽放射の集積パネルなんです。このブラックエースは、海洋惑星に建てられたコロッサス燃料ステーションの防衛中隊機の一つなので、太陽光を動力とするイオン・エンジンでは不十分なんでしょう。ジェットエンジン的なものががっちり付いた構造になっています。

 

天辺のアフターバーナーが樽になっていたりするなど、既存パーツの応用が上手い。ウィングにもミニフィグに付けられるローラースケートが付いている(笑)こういうところも、TIEの魔改造感が出ていて良いですね!

 

コックピット。この少し長い感じは、TIEアドバンスドX1や、TIEボマーを彷彿とさせますね。印象的な球形というより、少し前後に長い感じ。そこにあれこれと部品をくっつけまくって、大気圏内戦闘機に仕立て上げた感じ。ここに……グッときますね。

 

コックピットの開閉。パイロットであるグリフ・ハロランさんを搭乗させられる。

天井部も開くので、ミニフィグは乗せやすいです。すっごく狭いですよ。

 

 

オリジナルのTIEファイターとの比較。

全然違いますね。このデザインの変更が、用途や運用環境の違いに起因していると考えると、とても面白いです。

 

印象的なウィング。

かなりシャープです。プレートも2枚程度だから薄い薄い。これで風を切って音速を越えるのでしょう。

 

細かいディテールも見どころですよ。

特にコックピット周りは複雑ですね。アニメの同機を見てみたんですが、上手いこと表現できていると思いました。

 

 

カッコいいなあ。どの角度からでも絵になりますね。

 

 

前後に長いので、ピース数の割りに大きく見えます。ただ、TIEシリーズの醍醐味として、手に持った時の馴染み具合は健在(笑)

 

ミニフィグは全部で3体。

汚れたトルーパー・ヘルメットを被ったダンディなおじさんは、グリフ・ハロランさん。銀河帝国のベテラン・パイロットだったのか、あるいは帝国の威光を借りているだけなのかは分かりませんが、現在はコロッサス燃料ステーションの防衛中隊の一員であり、優れたレーサーでもあります。そう――ブラックエース・TIEインターセプターはレース用の機体でもあるんですね。だからこそ、あのブッ飛んだ最速デザインなわけです。

 

ポー・ダメロンとBB8もいます。彼らがどう絡んでくるのか、アニメを見る前に想像するのも楽しいですね。

 

いや~最高です。スター・ウォーズのセットの中でも、マイベストに数えられるほどの奴が出てきてしまいました。

実を言うと、『スター・ウォーズ レジスタンス』を見ていないので、このブラックエース・TIEインターセプターが劇中でどんな活躍をしているのかとか、パイロットのグリフ・ハロランさんがどんな人なのかとかは全く知りません。デザインのみで購入を決めたセットなわけです。でもこれ……入手できてよかったと本当に思います。バックグラウンドとか物語内での様子とか無関係に、この機体単体での完成度とカッコ良さが相当ヤバいです。もうすっかり惚の字です。近々、格納庫のジオラマでも作って飾ろうかと、そんな計画さえ浮かんでくるほどで、完全にやられてしまいました。

 

今回は運よく3900円で手に入ったけど、これだったら4000円代でも手を伸ばしたかもしれない。Amazonは5000円弱なので、さすがにちょっと割高感がありますが……ポイントとかで少しでも安くなるなら、このブラックエースは抑えるべし。