LEGO CITY ファイヤートラック大集合!! | LEGOット庄

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LEGOブロックの製品をレビューしたり、オリジナルの作品を紹介したりしています。

CITY消防署の皆さん、お待たせしました! LEGOCITYの平和を守る消防士(ファイヤー・ファイター)の頼れる味方、ファイヤートラックの紹介です。今回は、ファイヤートラックということで、ランドクルーザータイプは割愛し、トラックタイプのみに絞りました。それでも、けっこうな数あったんだよね。

 

ご紹介する車両は、この7台です!!

 

もちろん、ここに挙げた7台が、これまでLEGOが発売してきたファイヤートラック全部なんてわけではありません。何度も何度もリバイバルされて、色んなバリエーションが出ています。これら7台は、僕が個人的に持っているものたち。ずいぶん昔のものから最新のものまで、それぞれの特徴と魅力について、迫っちゃいます!

 

⑴ 7239 はしご車

 

持っている消防車の中では恐らくもっとも古いモデル。発売は恐らく2006年。今から14年前のモデルで、これを買ったときは高校生でした。

映画『BACKDRAFT』を観て心の底から感動し、「消防車が欲しい!」と思っていた頃に出たモデルだったと思う。初めて自分の意思でゲットした消防車で、すごく嬉しかった記憶があります。

 

 

はしご車が、ボート付きのキャリーカーを牽引している。これで2000円前後だったかな? 

赤と白のオーソドックスなカラーリング。LEGO消防車の基本に忠実ですね。

 

 

梯子は持ち上げることができて、ちゃんと固定されます。

また転倒防止脚が脇に付いていて、ちゃんと地面にぴったり付けることができる。

 

 

後部には消化ホース。このウインチも随分、昔からあるパーツですね。

 

 

梯子の固定の仕方がすごく上手い。ぎざぎざのついたプレートに黄色い棒が組みあうことで、がっちり固定される。黄色い棒がぎざぎざの上を滑る、カタカタカタという音も小気味よいです。このアイデアはお見事。

 

 

どの年代でLEGOにハマるかで、パトカーや救急車、消防車のスタート・モデルも違って来ると思う。僕にとってのファイヤートラックの原点は、間違いなくこいつです。

 

 

⑵ 7891 エアポート消防車

 

ちょっと毛色が変わった消防車をご紹介。エアポート消防車ということで、空港での消防活動に特化した消防車です。

 

 

大きさは、さっきのはしご車からキャリーカーを引いたぐらい。ともすれば大きく・長くなりがちな消防車の中では、コンパクトにまとまっている方です。何より特筆すべきはカラーリング。この黄色と青で消防車ってのが良いじゃないですか。ちなみに、こちらも2006年のリリースです。

 

 

放水銃的なものが搭載されていて、このような形で消化します。本物のエアポート消防車を見たことがないんですが、こんな感じなんですかね。

 

 

こうやって見ると、消防車と言うよりは装甲車みたい。世界にゾンビが蔓延した世界とかで、これを改造した戦闘車両とか出て来そう(笑)

 

 

空港のジオラマを作って、飛行機と並走させてみたい。鮮やかな黄色なので、とりわけ映える車両ですね。

 

 

それほど独特なパーツは使っていないので、インストさえあれば作れます。ぜひオリジナルで作ってみてください。このモデル、けっこう良いですよ。

 

 

⑶60002 はしご車

 

こちら、非常にオーソドックスなタイプのはしご車。発売は2013年で、今から7年ほど前。
価格は2000円くらいでしたが、値段の割にはしっかりとしたはしご車が作れる。
 

縦横にやや長めの、すぐれたバランス。極端に大きくなり過ぎない、絶妙なバランスです。この車両のみ、フロントガラスが真っ直ぐなのも隠されたポイント。トラックと言うより、バスに似た構造ですよね。

 

 

前から見た図。やっぱりバスっぽい。バンパー部の白がそのまま車体のラインになるなど、デザイン的なものは前のはしご車よりも凝ったものになりました。左右合わせて4本の黄色いバーも良いアクセント。

ちなみに、LEGO消防車は車体に書かれた数字に、セット番号を導入することがなぜか多くて――(笑)。こいつの場合は、ナンバープレートがJC60002と、このセットの型番になっている。

 

 

梯子は当然、持ち上げることが可能。放水ホースは、はしご車の基本要素。

 

 

障害物を乗り越えるための電ノコや斧も完備。このくらいから、こうしたアクセサリーが頻繁についてくるようになる。

 

 

オーソドックス、だからこそ良い。全体の大きさ的にも、街のジオラマを作った時には、一番導入しやすいモデルかも知れません。

 

⑷ 4208 フォレストファイヤー4WDトラック

 

こちらは2012年のモデルで、LEGOット庄が始まった頃にレビューしています。

街中を走る消防車とは違い、森林火災で大活躍する車両。4WDの非常にマッシブな車両です。

 

 

 

より装甲車然とした、何とも堅そうな車両。

本当は真ん中に型番を使ったエンブレムが付いているんですが、オリジナルモデルのために流用した際、剥がしちゃったんだと思います。

他の消防車よりも車高が高く、大きめのタイヤを使っている。険しい獣道でも何のその。

 

 

側面がガバッと開く。これまでのモデルは、中にマスクとか酸素ボンベとか入っていたけれど、このモデルは中にモニターが搭載されている。これで外の様子を確認しながら、現場に急行するのかもしれない。このモデルに限らず、車の中に指令室的な空間が設けられている車両、個人的には大好物です。

 

 

放水手段は上部の巨大な放水銃のみ。これの威力、すさまじいんだろうな。

 

 

横に付いているバーにミニフィグを掴ませれば、箱乗りもほら御覧の通り。

『BACKDRAFT』のオープニング・シークエンスで、スコット・グレン演じるアドコックスが、こんな感じで乗っていて、超カッコ良かった。

 

 

これまでのモデル以上に力強い、がっしりとしたデザインの車体。

こいつがいれば、LEGOCITYの森に棲む動物たちも安心ですね。

 

⑸ 60061 エアポートファイヤートラック

 

2番目に紹介したのと同じ役割の、60061エアポートファイヤートラック。それなのに、デザインはまったく異なっている。

今回紹介する7台のうちでも、最も異色と言えそうです。

 

 

凄まじく横に長い。何せ8輪ですから。がっしりしていて、かなり重いんです。重量的には、7台中トップクラス。

ちょっとやそっとのことじゃびくともしないでしょう。

 

 

放水手段は、上部と側面ウインチの2カ所。上部は独特な形をしている。

単なる放水車というより、化学消防車なのかもしれません。⑵で紹介した方が小規模災害対応で、こいつが大規模な災害に対応できる車両なのかも。

 

 

側面はこのように開閉。前部は用具いれ、後部は何かの機械が搭載されているのが見えます。

使っているパーツがパーツなので、そりゃ重くもなるわ。

 

 

特徴的なステッカーたち。この車両は5番車なのね。飛行機のマークが付いた「AIRPOT FIRE」がかっこいい。

消防車って、どれもプロフェッショナルな感じがして好きなんだよなー。 中でもこのモデルは特に、専用車両感がビンビンに出ています。

 

 

7台のうちでは2番目に大きな車両。これ単体で3000円台だったかな。僕は何かのセールで、2800円で購入できたんだけど、とても幸運だったと思います。

 

 

⑹ 60214 消防車

 

去年発売の、比較的新しいセットです。今でもAmazonで購入可能。3600円くらいです。

ハンバーガーショップの火事についてきたモデルで、PAYPAYフリマで2680円で購入できました。3000円を切ることが珍しかったから、安く買えてよかった。

 

 

ハンバーガーショップのジオラマと合わせてなので、車両自体は最もコンパクト。

しかしながら、よくできています。赤と薄黄色のカラーリングも珍しいよね。

 

 

放水は上部から。この折り畳みは、どのモデルもすっぽり収まってくれるので感心します。

 

 

後部は回転できるんですが、どこかどう動くのか、切れ目が見つかり難いのがすごい。それでいて可動は非常に滑らかです。

これがどういう感じで放水するのかと言うと、

 

 

こういう感じになる。

 

 

フロント部分も特徴的ですよね。同じ消防車という〝テーマ〟でも、毎回毎回違ったアプローチをしてくる。

並べてみると、その違いが如実に分かって興味深い。

 

⑺ 60216 はしご車

 

こちらも去年発売のモデルで、火災現場のジオラマと合わせて、今のところ10000円前後。

これは去年のサイバーマンデーセールで購入したもので、確か8000円~9000円ぐらいで買えたかな。

 

 

全長がカメラに収まり切らない長さ。持っている乗り物の中でも、かなり長い方です。前の車両が、後ろのはしご車両を牽引する形で、前後はただ引っかけてあるだけなので、簡単に取り外せる。

 

 

転倒防止脚は4本、梯子の先に巨大な放水砲がついている。

 

 

側面が開き、ミニロボット登場。ミニフィグでは入れない小さな隙間にも侵入可能です。

また小型放水機を搭載しているので、危険な場所での消化活動もできる。

 

 

梯子は油圧システムにより上下。これが気持ち良い。ちゃんと固定されるところもポイント高し。横には巨大な黒ポンプがついていて、それを押すことで、放水砲から水を模した水色のクリアパーツが飛び出ます。

 

 

ライトブロックも付いてくる。とにかくゴージャスな車体。ギミックと言う点では7台中随一でしょう。

Amazonの宣伝文句の中に、「アクション満載で楽しい消火活動」とあるんですが――実際の消火活動が楽しいかは置いておいて、アクション満載の名に恥じない、面白どころがたくさんあるモデルだと思います。

 

 

 

 

以上、歴代の消防車紹介でした。

我がLEGOCITYには、これら7台の消防車が在中しているわけです。なので、火事が起こったらどうなるかと言うと……

 

 

店員「助けてくれーっ! 理由は分からないけどハンバーガーの看板が燃えているーっ!!」
LEGO消防署に出動要請! 全車両、直ちに現場に急行せよ!
 
5分後 

 

店員「いや、こんなに要る?」

 

ということで、これからも続々出るであろう、LEGOCITY・消防シリーズ。つい先日、『BACKDRAFT』を観直して消防車熱をぶり返している僕にとって、このCITY内〝テーマ〟がいつまでも続くことは本当に嬉しいことです。何度も何度もリバイバルを繰り返すのは、たとえ買い逃しても、次のリリースを待てば手に入るという、子どもたちへの配慮の表れだとも思うし、何より偉いのは、リバイバルだとしても1つとして同じ消防車ではない。その時々の消防車に個々の特徴があり、魅力があり、遊び甲斐がある。僕はこれこそが、リバイバルにおいて最も大切なことだと思っているし、消防車のモデルはそれをちゃんとクリアできていると思います。だから凄いと思うんです。

 

CITYに住む人たちを炎の恐怖から守る名もなきヒーロー、消防士たち。その彼らにとっての相棒である消防車。CITYという基本シリーズだからこそ、その進化には目を向けておくべきです。日々ブラッシュアップを繰り返すLEGOが、次はどんなカッコいい消防車を出してくるのか。そろそろ映画『BACKDRAFT』とコラボしたりしてみませんか? 第17分隊シカゴ消防署とか出されたら発狂して、定価で即買う自信しかないんですが……どのような形であれ、次の消防シリーズにも、大いに期待しております!!

 

 

「消防署からのメッセージがあります。

街でサイレンの音が聞こえたら、道を空けること。

それは一刻を争う事態なのです――」

(USJアトラクション「BACKDRAFT」ロン・ハワードのコメントより)